《功夫》は頭を使ってる:狄龍

(略)アクション映画出身の狄龍は(ティ・ロン)は平日には映画を見るのが好きだ。最近、周星馳チャウ・シンチー)の《功夫》(カンフー・ハッスル)を2回見た。周星馳の映画については、褒めることはあってもけなす事はない。さらに記者に向かって星仔は頭を使って撮っていて、商売人の目と感覚を持っている*1と言う。狄龍は「香港は素直じゃないものと大人しいのはウケけない。友だちはみな口うるさいが、誰もが好かったと言っている。映画が始まらないのに笑っているヤツもいる」。
欠点はないが、中には劇中の功夫にリアリティがないと言う人もいるが?「映画を見る時には欠点を探すもんじゃない。もちろん映画で重要なのは批評を受け入れる事だがね。しかし時代によって真の功夫が違うんじゃないか。今の時代は特撮だ。真の功夫を使ったとしても、観客は分からないだろう。人を殺すわけじゃないんだから。李小龍成龍でさえ、アクション部分ではスタントを使うんだ」。さらに狄龍は言う「クリエイターをやっていくのははどんどん難しくなっていく。星仔を見てごらんなさい。頭は真っ白、彼がどんなに智慧を絞っているか分かるだろう」。
星仔は3年を費やして《功夫》を撮った。星仔の手法はより成熟して、CGもそれによる興行成績への効果もよく分かっている。さらに新人には機会を与えている。演技でも抜きんでているのが成功の理由だが、それ以外に彼は観客の心を好く理解している。狄龍は「香港に彼のような素晴らしい人物がいなかったら、いかにして外国で鬱憤晴らしが出来るというのか。この映画こそ中国人がけして外国人に負けないという証明だよ」。by 2005.1.10「文匯報」(意訳)

狄龍、私も平日に映画館でお目に掛かった事あります(笑)。あ、場所は又一城のAMCでした。奥さんと一緒だったようです。それにしてもすごい褒めようだ。
功夫》、日曜日の集計では1日で111万香港ドル、総計5340万香港ドル。残念ながら、この日1日の集計では、1位の坐は《驚天奪寶(ナショナル・トレジャー)》(147万香港ドル)に明け渡したようです。

*1:この場合、褒め言葉です