UA朗豪坊、営業停止??

営業を始めて3か月が経とうとしている旺角の映画館・UA朗豪坊だが、なんと未だ「公衆娯楽場所」に関する営業許可を取っていないことが判明。映画館の施設を管轄する食物環境衛生署は、昨日映画館に警告するともに、法廷に営業禁止令を出すように申し立てた。2005.2.15「各紙」

朗豪坊映画館は、椅子やら壁面やらの防火対策、施設全体の防火設備などの書類を当該部署に提出して、営業許可書を貰うそうだ。ところがUA朗豪坊は営業を始めて3か月も経つのに、いまだこれを提出してないという。椅子の防火対策についての書類は、その椅子の製造元から書類を貰って提出するそうだが、いま取り寄せてる最中だという。建物については、朗豪坊全体として許可は貰っているが、映画館単体としては書類を提出してないらしい。
ところでUAの言いぐさがいい。営業許可を待ってから営業を始めたんじゃ、毎月数百万の損失なんだから営業しますよ。映画館組合のいいぐさもなかなか。通常、営業許可は6〜8か月かかるが、その間使わなかったら、映画館の損失は甚大。政府が臨時の許可を出してくれれば、合法で営業出来る。
記事を好く読むと、映画館の営業許可には、消防処、屋宇署(建築署)、食物環境衛生署の3か所の許可がいるらしい。
まず図面を提出する。この図面を消防処と屋宇署がそれぞれ審査する。図面を見て、「許可を出すつもりがあるから必要な書類を提出せよ」と通知して、書類が提出され条件に合えば許可を出すということらしい。
消防処は図面を受け取って、昨年8月には必要書類を出してちょうだいと通知しているが、UA朗豪坊は5か月も経った今月4日になってやっと、消防施設の書類を提出。ところがそれには椅子の防火対策についての書類は入っていなかったという。屋宇署の方は、映画館も含めた朗豪坊全体の図面は受け取っていて、昨年7月初めに建設許可を出している。しかし食物環境衛生署の方には、建物の安全性を証明する書類が提出されていない。つまり3つの許可のうち2つが取れてないということか・・。
ここ、下のフードコートも出来てすぐには無許可営業の店が多く、食中毒もどきで一時営業停止になった店舗もあった。
急いでオープンするには色々理由があったようだ。フードコートの時には、まず、家賃が高いので、1日でも早くオープンして稼ぎたいし、家主の朗豪坊が早く開店して欲しいと要求したと言われていた(フードコートは、いまはすべて許可が下りていると思うが)。
映画館はかなり前から作ると決まっていたわけだし、椅子や壁面素材、スプリンクラーだの、照明だのの書類なんて、見積もりの段階で入手可能でしょう。消防の基準にあうかどうかも素材を決める条件だと思うけどね。まあ、何もかもがいい加減ってことか。さらに3か月もすでに無許可営業させてしまう各部署もどうなんでしょうかねー。
それで、この営業停止命令ですけど、これが発令されるのにも時間がかかるようで、すぐに営業停止になるわけでもなく、今日もちゃんと営業してました(笑)。営業禁止令を待っているうちに許可がおりちゃうんだろうな、やっぱり。
ところで、もうすぐ全面改装が終わりそうな新寶戲院(元・金聲戲院)は、許可は大丈夫だろうか。ここが出来たら通いそうだから、ちゃんと開いて欲しいのだ(笑)。