雅馬哈魚檔

張良:監督 1984年 珠江電影製片厰


広州が舞台。阿龍、珠珠、海仔の3人は魚の屋台を出し商売を始める。初めは順調だったが、客を騙したことから、騒ぎを起こして屋台の免許を取り消された。珠珠は家が貧しいのでマカオの金持ちと結婚させられそうになっていた。海仔はインチキ将棋で金を儲けていた。かつて1度、警察のやっかいになったことのある阿龍は誰にも信用されず腐っていた。しかし、同じ魚の屋台を営む葵姐や、今は正業についている阿龍の元の仲間に励まされ、真面目に苦労してお金を稼ぐ事をおぼえていく。
話は説教臭いところがあるが、町並み、屋台の様子、バスやタクシー、生活の細かいところが非常に興味深い。改革解放政策後の広州の繁栄は、たぶん当時の香港とそれほど変わらないかったのではないかと思われるほどにぎやか。主人公は劇中、許冠傑(サミュエル・ホイ)の歌を口ずさむ場面があったり、テレサ・テンの名前が出てくる場面もある。なお「雅馬哈」とはヤマハのことで、主人公はヤマハのバイクに乗っている。
2005.4.9@香港電影資料館


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