新人監督に愛の手を

劉徳華アンディ・ラウ)は映画産業のために金銭も力も捻出している。先だって映藝娯楽有限公司を立ち上げ、衛視電影台と共同で、7人の新人監督に6本の映画を撮らせることにした。第1作目は、台湾の監督・李芸嬋の童話的な映画《人魚朵朵》。主演女優は台湾の徐若瑄(ヴィヴィアン・スー)という声が高く、男優は《十七歳的天空(フォーミュラー17)》の楊祐寧(トニー・ヤン)か頼登勤(Duncan)のうちの1人で、映画は6月中に台湾で撮影開始になる。
・黎明にもオファー
李芸嬋を見つけだし監督を依頼した映画会社の重役・余偉國は「《十七歳的天空》には注目していた。台湾は長らくこういう観客に近しい映画がなかった。台湾金馬奨に出席したさい、この映画のスタッフに会った。みな行動的な若者で、とても感じがよかった。彼らが僕に李芸嬋を紹介してくれた。(劉徳華はキャスティングをしないのですか?)しません。彼は脚本は選びますが、キャスティングはしません。劉徳華はつねに、これら6本の映画について話していて、思いは高く、しかし表現方法は着実なものにと言っています」
その他の6人の監督は、現在脚本を書いているところ。黄精甫(ウォン・チェンポウ)と李公樂共同監督の《PG家長指引》と林子聰(ラム・ジーチョン)監督の《得閒飲茶》は現在精力的に脚本を執筆中だ。《PG家長指引》は、すでに結婚している中年の男性が、誘惑による選択に迫られ、16歳の少女と一緒になることを選ぶというストーリー。この役は一度は黎明が選ばれたが、スケジュールの関係で出演は出来なくなった。また林子聰の作品は、新しい試みとして、俳優を一般公募する。
なかなか決まらなかった中国の監督の人選については、余偉國はすでに《蒙古ピンポン》でベルリン映画祭に参加した寧浩に決めており、作品のタイトルは《鑽石》(仮題)と言う。by 2005.5.26「東方日報」

この記事は、id:hkcl:20050404#p2の続報。中国の監督・寧浩は、ベルリンだけでなく、同じ作品で今年の香港国際電影節にも参加(香港国際電影節の時はタイトル《緑草地》)。この作品(id:hkcl:20050330#p1)、ユーモアと暖かさがあって、とても面白かった。期待。