《如果月亮有眼晴》には出演せず

方中信、契約金を返還

大陸へ行きたくもあり文雋(マンフレッド・ウォン)製作のドラマ《如果月亮有眼晴》は、方中信(アレックス・フォン)にオファーをしており、大陸市場を開拓しようとしている。《如果月亮有眼晴》の撮影はまだ始まっていないが、その版権を亞視(ATV)が手にしたことが、無線(TVB)と契約のある方中信を怖じけずかせることになった。同時に無線の上層部・曾励珍が方中信にその件で電話をしたことで、熟慮の末、方中信は最後に、契約金を返還してドラマを辞退することにした。しかしこの行動が、文雋の計画を大きく崩すことになってしまった。
《如果月亮有眼晴》は先日、上海で大掛かりな記者会見を開いた。瞿潁、秦海璐(チン・ハイルー)、2Rのロザンヌらドラマの出演者全員が姿を表したが、方中信だけが出席しなかった。またあるマスコミが彼に欠席の理由を問うと、方中信は仕事があって行けないとだけ話したが、実のところ事実は違っていた。
・記者会見を欠席して香港へ戻る
実は、記者会見の前日、方中信はすでに上海入りし、準備をしていた。しかしその時になり初めて版権に問題があると知って、彼の進退は極まっていた。一方で無線と契約している身では、もう一方(亞視)と仕事をすることは不可能であり、また一方で、この事で長年の知人である文雋との仲にわだかまりを作りたくない。お互いにこの件で一進一退、よりよい解決方法を探った。無線に礼を欠かないようにと、方中信はひとまず記者会見を欠席し、記者会見の当日に香港へ戻った。しかし事が解決する以前に、曾励珍がテレビでこのドラマの報道を見て、すぐに方中信に電話をしきた。方中信は熟慮の末、曾励珍に、このドラマを辞退すると伝えた。
・状況を理解し許してくれた文雋に感激
しかしこの一言が、文雋の陣営に大きな混乱を引き起こすことになる。方中信はこのドラマの主役であったため、彼の辞退により、文雋は急ぎ変わりの人選をしなくてはならなくなった。方中信は、文雋と仕事が出来なくなったことは惜しいと思っている。彼は「僕と文雋は知り合って長い。このようなことで気まずくなるのはさけたい。しかし彼は分かってくれ、僕を尊重してくれた。契約の問題で仕事ができないのはしょうがない。僕は以前に受け取った契約金を返還したいと思っている。また大変に申し訳ないと思っている。しかし彼は理解してくれている。本当に有り難いことだ。今回、一緒に仕事が出来なかったが、今後も機会があると思う」と話した。by 2005.6.21「東方日報」

先日の方さんの発言をおかしいと思った人がいたわけだ。なるほど、こういう理由か。方さん他にも大陸でドラマは撮っているが、それらはこういう問題はないのか? 作られた後で、亞視に買われるということはないのか? このドラマは最初から亞視が版権を入手したから問題なのか? 大陸で撮られるドラマは、製作会社が勝手にドラマを作って、それを各局に売るという手があるようなので、今後もこういう問題が起きないとは限らないのではないか。しかし惜しいことをした。「めくるめく愛」だったのに(笑)。→id:hkcl:20050613#p1