《獅子山下》ふたたび

1970年代一世を風靡した香港のバイブル的ドラマ《獅子山下》は30年を隔てた今年、再び香港電台で撮影され、張學友(ジャッキー・チョン)、劉徳華アンディ・ラウ)、林子祥(ジョージ・ラム)、陳奕迅(イーソン・チャン)、陳慧琳(ケリー・チャン)、容祖兒(ジョーイ・ヨン)などが参加するという。また爾冬陞(イー・トンシン)、陳木勝(ベニー・チャン)、劉鎮偉(ジェフ・ラウ)ら著名監督にオファーしているといい、時代の変化を感じる。当時は羅文(ロー・マン)がこのドラマの主題歌を歌い、その歌は香港という都市の主題歌だったといえるだろう。香港電台は故・羅文に敬意を表し、この歌は使用しないが、新しい要素をくわえるべく新たに編曲し、容祖兒(ジョーイ・ヨン)の声をプラス、容祖兒と師匠の時空を越えたデュエットになる。
・若い人が社会に関心をもつように
香港電台の張文新は、《獅子山下》のプランはすすめているところだと認め、「このドラマは多くの人が覚えている。以前やはり再び《小時候》を撮影したときには反応がよく、その後多くの視聴者から《獅子山下》を再び撮影してほしいという声が寄せられた。最初の構想では、10回分ストーリーを考えており、バブル崩壊SARSなど返還後の香港で起きた事柄を題材にする予定で、若い人びとが社会に関心を持ってくれたらいいと思っている」と話した。
また故・羅文が歌い、多くの人の心に残っている主題歌《獅子山下》は、新しく編曲しなおし容祖兒と師匠である羅文の時空を超えたデュエットになるという。容祖兒のマネージメント会社・英皇ではこの件について、「容祖兒はこの話に大いに関心を示しており、是非参加したいと言っています。現在、羅文のもっとも好いマスターを捜しているところです。新しい編曲がいい効果を生むといいと思っています」と話している。
羅文と容祖兒の《獅子山下》のデュエット以外に、譚詠麟(アラン・タム)、張學友、劉徳華、黎明、郭富城(アーロン・クォック)、陳奕迅らが同様の形式で羅文とのデュエットをする企画も考慮中だ。最近、ラジオ局は人材も財源も少なくなっており、くわえてスポンサーの援助もなく、参加してくれる歌手たちには車代しかだせない状況だ。しかしスターたちは誰もが喜んで無報酬で参加してくれると、ラジオ局側では話している。by 205.9.2「ent.sina.com」

香港電台(香港ラジオ)も実はテレビの製作をしている。1973年から1994年まで断続的放送された《獅子山下》は、その中でも代表的な作品で、全部で200話以上に及ぶ物語り。挫折にまけず力強く生き抜く香港の庶民の生活を描いており、許鞍華(アン・ホイ)、方育平(アレン・フォン)、劉國昌(ローレンス・アモン)なども参加していた。現在は一部DVDになっている。