謝霆鋒と甄子丹

謝霆鋒(ニコラス・ツェ)は主演映画《龍虎門》の足を使うアクションシーンで、アクション監督の甄子丹(ドニー・イェン)と意見が会わず、仲たがいと言われている。謝霆鋒は甄子丹と一度は議論、2人は、ああ言えばこういうという状態で、現場は険悪な雰囲気になった。
謝霆鋒は横店で《龍虎門》を撮影している。劇中、王小虎を演る彼の得意技は「降龍十八腿」であるため、アクション監督の甄子丹は、謝霆鋒の足蹴りのカメラ写りに執心している。仕事にたいして真面目で一生懸命な謝霆鋒もまた、失敗がないようにと、本番前に足技を十分に練習し、撮影中に足を挫いてもこなしていた。しかし残念なことに甄子丹の要求には合致しなかった。
・2人がやりすぎるのではと心配
先日、謝霆鋒は、敵に対して、「龍捲風」をくり出し、足をぐるぐるとまわす場面を撮影した。足をケリだして、まる1日、それでも甄子丹はうんと言わなかった。翌日再び同じ場面を撮影、しかし未だオーケーはもらえなかった。蹴りで筋肉が披露してしまった謝霆鋒は、たまらず甄子丹と議論、もうできるかぎりの力で出来るかぎりやっているが、要求のような効果は出せないと言ってしまった。
また謝霆鋒は、力を出して蹴れば、武術担当の人をけがさせてしまうと言った。すると甄子丹は心配しなくていい、とにかく力の限り蹴れば、武術の人は自分で避けるからという。2人の男がああいいこういい、声は大きくなり、現場はぴりぴり、スタッフも一発触発の状態を心配し、なだめた。しかし謝霆鋒も甄子丹もよいものを撮ろうとしているのであって、喧嘩しているのではない。お互い共通認識を確認したあと、撮影を続けた。謝霆鋒は何も考えず力一杯武術担当に向かって蹴りを入れた。結果、甄子丹はオーケーを出し、現場は一息ついた。
・要求は高く
記者は謝霆鋒と甄子丹が現場で大げんかをした件について、映画会社の社長・黄百鳴(レイモンド・ウォン)に確認したところ、NGが何回も出てもオーケーしなかったことは認め、アクション監督の要求が高くて、ねんざをしたが、後には問題なくなり、みな謝霆鋒の演技に大満足だったと話した。
また謝霆鋒のマネージャーは「謝霆鋒も甄子丹も仕事に真剣な人だ。仕事中は、激昂しているので、周りの人から誤解を招く。私は一貫して謝霆鋒がアクション映画のオファーを受けるを避けていました。彼はがんばってねん挫するたけでなく、命でさえも大切にしないので、本当に彼が心配です」と話した。by 2005.12.7「東方日報」

現場は怖そうだが、いい物ができれば、それでいい。謝霆鋒はアクションが出来るといわれているが、甄子丹のように子供の頃から鍛えてきた人とは違うだろう。自分が考えるアクションを、役者がこなしてくれないというのは、かなり大変だ。怪我がないように祈るのみ。