日本の某建築士の話が香港に伝わってこんなものが出来たわけではないが、先日香港で「測量師学会が選出する10大マンション」というものが発表された。選ぶ基準は図面、マーケティングプロモーション、説明書の3点。ということで、必ずしも設計や施工だけの選出ではない。
私のような下々には関係のない超高級マンションばかりだが、ちょっと書き記してみよう。
こういうところ、芸能人に関係のある建物もある。「嘉珀山」は周潤發(チョウ・ユンファ)が買ったといわれている建物。「富豪海湾」は陳慧琳(ケリー・チャン)と方中信(アレックス・フォン)が、このマンションを舞台にしたストーリー仕立てのコマーシャルに出ており、かなりお金を掛けた売り方だったところ。
香港で、明らかに日本と違うと感じるコマーシャルは、なんといってもマンションのCM。新聞全面広告、テレビCMはもとより、地下鉄、バス亭、既存のビルの壁面も利用して、それはそれはお金を掛けたコマーシャルが作られる。テレビCMなどいったいぜんたい本来の建物がどんなものか分からない単なるイメージ広告でしかないものもあって、時々首をかしげたくなることもある。
さらに香港では「マンション見学」が休みの日の家族の娯楽となっているという。なんでも立派な説明書をくれるだけでなく、お土産もついていたりするらしい。