黒玫瑰與黒玫瑰

f:id:hkcl:20191231205219j:plain
南紅、陳寶珠、謝賢 楚原:監督 1966年


前集の《黒玫瑰》(id:hkcl:20060123#p1)の最後、保険会社の張敏夫(謝賢)が陳美如(南紅)と陳美玲(陳寶珠)の黒玫瑰の姉妹と別れを告げるところから始まる。自らの家に戻った張敏夫は、何者かに襲われ連れ去られる。そこは悪の集団のアジトで、張敏夫そっくりに整形した男(謝賢2役)が保険会社に送りこまれた。張敏夫に成りすました男は、保険契約している人物の資料をこっそりカメラに納め、保険会社の金庫から宝石などを盗み出した。保険会社が盗難にあったと知り、心配した陳姉妹は人をやって張敏夫の様子を見行かせたが、遣いの者も拉致しアジトへ。陳姉妹らは、自ら罠にはまったように見せ掛け、アジトへ乗り込んでいった。


アジトにどくろマークがついていたり、悪の首謀者はキンキラの衣装に顔を隠すなど、絵に描いたような悪ぶりがバカらしくおかしく、007の影響もある様子。
前作のモノクロからカラーに、アクションも多少激しくなって刺激的になっている。黒玫瑰はただ張敏夫を救うために知恵を絞っていて、前作の貧しい者を救う義侠ではなくなっている。それでも、なかなか馬鹿らしくて面白い。悪の首謀者を誰が演じているのかは、最後にかぶりものを取ってみせてくれるが、これは秘密だそうで、言ってはいけないらしい(笑)。
2006.1.22@香港電影資料館「玫瑰・蝴蝶・紅葉:楚原的秘密花園」


■□06年に見た映画一覧□■