周潤發と周杰倫で親子

張藝謀(チャン・イーモウ)監督の古装映画は来週クランクインする。この映画には周潤發(チョウ・ユンファ)と鞏俐(コン・リー)の大スターが出演するほか、最近になり周杰倫ジェイ・チョウ)と周潤發が唐王朝の皇帝の親子を演じ、アクション場面も多いことが分かった。
張藝謀は小説「雷雨」を古装片《満城盡帯黄金甲》に改編、大家族の怨念を唐王朝の内紛に移し変える。皇帝役の周潤發と2人の王子、周杰倫と劉[火華](リュウ・イエ)はもつれた怨念を演じ、皇后の鞏俐は王の寵愛を争い性格がきつくなっていく。
今回、張藝謀はお気に入りの章子怡チャン・ツィイー)を起用せず、かつてのお気に入り鞏俐を主演女優に用いる。《満城盡帯黄金甲》の皇后役には高い演技力が求められることと、周潤發とのつり合いを鑑みた結果、鞏俐が相応しいと考えたからだ。
周杰倫は今回2人の先輩大スターとの共演とあって、当然大喜びだ。以前、大陸でのプロモーションの間をぬって張藝謀と対面、あっと言う間に合作の計画が出来上がったという。
周杰倫のマネージャーは、先週の金曜日、香港で張藝謀と話し合い、脚本はいいし、周杰倫は張藝謀を尊敬しているが、役柄と内容については、いまのところ秘密だと話した。
製作の張偉平は先だって、大陸のマスコミに向け正式に周杰倫が加わると話した。「周杰倫のイメージはクール、張藝謀の映画でも彼はクールだが、以前のイメージを撃ち破るような役柄で、アクション場面も多い」。
發哥は当初、周杰倫が加わると知らなかったが、後に電話インタビューで「周杰倫にはまだ正式に会ったことはないが、彼の歌には才能があると思う。今回彼との映画で、新しいものができればいい。数日したら北京へ行き、この映画に出演する。ここ2か月ほど、映画で必要な北京語を一生懸命勉強していた。映画上映時には、自分の声のままで、吹き替えが必要なといいのだが」と話した。by 2006.2.14「蘋果日報

周潤發と鞏俐は容易に想像できるが、周杰倫はまったく想像できない。《頭文字D》の周杰倫は、ひとえに監督・劉偉強(アンドリュー・ラウ)の力によると思っている。相応しい役を与えてもらったうえに、はじめての本格主演映画で、劉偉強は周杰倫を好く撮ってやろうということだけを考えて、かなり苦労して撮っていたと聞いている。日本のメディアにこういう報道は出ないだろうけど、香港の映画人から聞いた話だから、かなり信ぴょう性は高いと思っている。
新しい映画については、ご本人がやりたくて、監督(いやプロデューサーだろうな)が使いたいなら、別に文句をいう筋合いはないのだが(笑)。なんか一気に見たい気分が半減する。そんな私の気持ちを引き上げてくれるほどの素晴らしい映画になるよう、祈っておこう。