野蛮秘笈(カンフー少女)

《野蛮秘笈》張栢芝セシリア・チョン)、古巨基(レオ・クー)、元華(ユン・ワー)、元秋(ユン・チャウ)、森美(サミー)、許紹雄(ホイ・シウホン)、林雪(ラム・シュ) 
王晶バリー・ウォン/ウォン・ジン):監督


現代の香港社会に華山派の使い手がいて、その敵がいる。敵は秘伝の書を読み解き、強大な力をつけて、非情な手段で巨万の富みを手に入れようとしている。
いや〜笑った笑った。おおバカ、王晶炸裂。父(元華)と母(元秋)に娘の名は、上官霊鳳(張栢芝)、霊鳳が運命の相手だと思う古巨基の名は古龍で、敵は白眉。
父が霊鳳の誕生日に送るのは神[周鳥]。神[周鳥]は下手にCGなんかでお金はかけない。人間が入っているのがバレバレな着ぐるみで、エロい本やエロいテレビが大好きときた(爆)。以前は「楊過と小龍女」に仕えていたとか。それはもちろん張國榮レスリー・チャン)の映画のあの神[周鳥]の事を言っているわけだ(笑)。でもこの神[周鳥]、やるときはやるよ。まあ女好きなので、コースは間違えるが、ちゃんと飛ぶし。
許紹雄のボディーガードは鐵の肌(といえば、やっぱり《少林足球(少林サッカー)》を思い出すだろう)で王晶自身が演じ、もうひとりは元華で、二人でするのは、紙を丸めたサッカー(@《槍火(ザ・ミッション)》。バカでしょう。大笑い。そして王晶といえば、お色気も忘れない、ちゃんと水着でパーティーしている。その他、ベタなコメディがいっぱい詰まっている。潔いよい王晶。久々のヒットだと思う。まあ、これが笑えるか笑えないかは、香港映画をどれだけ見ているかにも掛かっているから、大陸でどれぐらい笑いがとれているのかとっても知りたい。


出演者たちは、元華&元秋夫婦は当然妻が強く夫はなさけない、張栢芝は純粋な娘を演じるにはちょっと歳取り過ぎているが難無く演じている。歌は上手いと思うが、俳優・古巨基にまったく色気(魅力といいかえてもいいけど)を感じないので、マジなラブストーリーだったら勘弁かもしれないが、コメディなので、特に大きな問題はなし。ちょっと眼を引いたのは張栢芝の少女時代(華山で修行中)を演じた少女が、なかなか美人だったこと。王晶は子役の為に(ほかにも子役が出てくるので)、大陸でカメラテストしていたと記憶している。王晶、女優を捜す目は優れているから、よい子を見付けたかも。
土曜日、新寶戲院に人がいっぱい入っていて、大笑い。
2006.2.11@新寶戲院


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