我好得你(好きだ、)

左から監督、宮崎あおい、西島秀俊宮崎あおい瑛太西島秀俊永作博美 
石川寛:監督


17歳の2人はしっかり役を演じていると感じたのだが、34歳の2人は、ところどころに素が見えるようで、見ているこっちがちょっと恥ずかしくなってしまう(狙いなのかもしれないが)。
一昨日見た《太陽》はとてつもない努力で「素」を演じているのに対して、こちらはとてつもない努力で演技がふと消え、素が垣間見える瞬間を、監督は待っていたのかもしれない。
監督と宮崎あおい西島秀俊の舞台挨拶とティーチインあり。最後、アクシデントに見舞われる場面だけが、この映画の中で唯一異質な感じがしたのだが、そのことを聞いてくれた人がいた。「好きだと言うには、越えなければならない障害が必要だと感じたのと、17年前に無くて、いまあるものということで、見知らぬ人に刺されるという設定を考えた」と監督は話していた。
2006.4.13@香港国際電影節(大会堂)


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