黒社会以和為貴

《黒社会以和為貴》任達華(サイモン・ヤム)、古天樂(ルイス・クー)、林家棟(ラム・ガートン)、王天林(ウォン・ティンラム)、林雪(ラム・シュ)、張兆輝(チョン・シウファイ)、張家輝(ニック・チョン)、安志杰(アンディ・オン)、鄭浩南(マーク・チェン) 
杜琪峰(ジョニー・トー):監督


前作から2年の月日が流れ、再びトップを決める選挙の季節がやってきた。Jimmy仔(古天樂)の関心は、選挙よりも商売。大陸に工場を立てようと、大陸の警察(公安)とも接触している。黒社会からいち企業の経営者の道を選ぼうとしていたが、大陸で出会ったのは、組織のトップでなければ交渉できないという事実だった。一方阿樂(任達華)は、権力の地位に執着し、任期は2年という長い間の取り決めに逆らおうとしていた・・・。


黒社会ともっとも遠いところにあるように思える「以和為貴」(和をもって貴しとなす)という言葉は何を意味するのか。「以和為貴」は、誰と誰の間の「和」なのか。前作に続いて、黒社会はいつまでたってもやはり黒社会だという事実。
先だって気になっていた件(id:hkcl:20060422#p3)、この2シーンは、予告編だけのもので、やはり本編には入っていない。何故こういう予告なんだろう?
出演者で気になるのは、安志杰と鄭浩南。特に鄭浩南。一時期はよく香港映画でお目にかかったが(少し年季の入った香港映画ファンなら名前を知っていると思う)、数年前にマレーシア華僑の女性と結婚して、マレーシアで事業(ディスコと飲食店だったと思う)をしている。たまーに香港に戻ってきて、C級っぽい映画を撮っていたようだが、この抜てきは何故か、非常に興味がある。安志杰は、劇中、眼鏡をかけて長髪なので、別人に見える。トー組みじゃない2人が何故選ばれたのか、是非聞いてみたい。
2006.4.28@旺角百老匯(2回目)


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