左麟右李之我愛醫家人

《左麟右李之我愛醫家人》譚詠麟(アラン・タム)、李克勤(ハッカン・リー)、胡静(ソフィア・フー)、梁榮忠 
勞劍華(ロウ・ギムワー):監督


コンサートで話題になった譚詠麟と李克勤の2人を使ってのコメディ。
李智傑(李克勤)は、スチワーデスの彼女・黄金鳳(胡静)にプロポーズした。彼女は言う、家族にあってくれなければ、オーケーできないわ。というわけで、彼氏を連れて田舎に里帰り。田舎には、彼女の祖母(譚詠麟)と乳母(梁榮忠)が彼氏を待ち構えていた。さらに彼女の両親、兄にも合わなくてはならないと彼女は言う。
家族をつぎつぎと尋ね、一種の試練をこなしながら、話しは進んでゆく。最後、シンガポールにいる兄のところで最も大きな試練がやってくる。会社のシンガポール支店が誹謗中傷されているので、その処理に行けと李克勤が命じられる。ついでにシンガポール中医をしている胡静の兄を訪ねる。すると自分の会社を誹謗中傷しているのは、実はその兄だということが分かる。両方の間に立って右往左往、知らず知らずに兄を陥れてしまい、両者は法廷で争うことになる。そこで李克勤は考える・・・。
「我愛醫家人」とついているのは、彼女の家族はみな中医(漢方)の知識があり、李克勤が勤める会社も薬を売っているという設定だから。
話の進め方にも何も、新しいところはない。いったいいつの映画だろうかと思ってしまう。はちゃめちゃにならず、最後も綺麗にまとめてしまう。そんなところも、ふた昔前の映画のようだ。譚詠麟がひとりで何役にも扮して奮闘しているが、李克勤がごく普通で、普段と同じように見える。目新しいこともないし、魅力的な人物に見えない。
梁榮忠は、李克勤と「酷一丁」で組んで司会をしていた、TVBの俳優。胡静は《千杯不酔》で呉彦祖ダニエル・ウー)をスカウトする大陸出身のやり手女性レストランオーナー役。胡静は普通に綺麗な人だが、いまひとつ若々しさが感じられないのと、時々小林幸子が美人になったような顔に見える。
2006.6.3@新寶戲院


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