大丈夫日記

《大丈夫日記》周潤發(チョウ・ユンファ)、葉蒨文(サリー・イップ)、王祖賢(ジョイ・ウォン)、李子雄(レイ・チーホン)、呉家麗(キャリーン・ン)、鄭則士(ケント・チェン) 
楚原(チョウ・ユン):監督


いうまでもなくコメディの傑作。周潤發がおもいっきりのびのびしていて、いつ見ても楽しい。こんな楽しそうな周潤發は、ハリウッド映画では見られない。スクリーンでまたこの映画を見ることが出来て本当に嬉しいかぎり。
しばらく見ていなかったが、今日見て気が付いたのは最初の方の台詞、周定發(周潤發)の憧れの女性は南紅(ナムホン)、「2人の南紅に出会った」といって話は始まること。以前は南紅の名前を知らなかったので、誰だか分らなかった。光藝の映画を見た今年、やっと誰だか分かった。南紅は光藝の映画でお馴染みの女優で、楚原夫人でもある。日本語の字幕はどうなっていたのだろうか、気になるが手許の日本語版がないので不明。賞を受賞するのは毎回周潤發じゃないかと、周潤發本人が言うシーンもあり(この部分は記憶していた)、ちょっとしたいたずらな台詞があちこちにあるのも面白い。
このころの映画は、主人公たちの名前が俳優の名前そのものだったり、愛称が同じだったりするものが多いように思う。前から気になっていたのだが、わけでもあるのだろうか。ただ単に名前を考えるのがめんどくさかったのだろうか(笑)。この映画でも周潤發は周定發で、愛称は周潤發本人と同じ發仔。李子雄は子雄だし、葉蒨文は莎莉(サリー)で、王祖賢はジョーイ、呉家麗は家麗(ガーライ)だ。
以前の座談会(id:hkcl:20060624)で、この映画の結末の付け方が、非常に特徴的で面白いと話していた。最後、周潤發はイスラム教徒になって2人の妻を娶る。それもイスラム教では、4人まで妻を娶れるが、自分は良心的で2人だけ娶ったという。今の状況を打破するために、違う次元にストーリーを持っていてしまう。この展開がとても現代的だ。
2006.7.14@電影資料館「仍然秘密的花園-楚原的玫瑰・蝴蝶・紅葉(下集大結局)」


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