《鐵三角》撮影開始

徐克(ツイ・ハーク)、林嶺東(リンゴ・ラム)、杜琪峰(ジョニー・トー)の3人の大物監督が共同で監督する新作《鐵三角》(仮題)はすでに撮影を開始している。一昨日の晩と昨晩は中環皇后像広場で夜の風景を撮影した。これは徐克が担当している警察モノで、警官に扮した林家棟(ラム・ガートン)が泥棒の古天樂を捕まえるという部分で、任達華(サイモン・ヤム)、孫紅雷(スン・ホンレイ)、主演女優の林煕蕾(ケリー・リン)は林家棟の妻を演じている。
《鐵三角》は、徐克がまず先頭をきって監督、次は林嶺東が引き継ぎ、杜琪峰が最後をしめる。この映画は本来、今年の末に撮影を開始する予定だった。しかしヨーロッパのマーケットは3人の大物監督が共同監督すると知って、すでに版権購入を争っているため、撮影開始を繰り上げた。また題材や背景もヨーロッパ市場に合わせたものとなっている。撮影は早めたため、脚本は完成しておらず、俳優たちは、撮影現場に行ってはじめて撮影内容を知るという。
・大泥棒徐克
3人の監督が撮る映画はそれぞれの個性があり、早くから国際的な名声を得ている。さらに3人は個人的にも交流があり、今回の新しい共同作業のアイディアはすぐに決り、現在の3監督の撮影の順番についても、暗黙の了解で最もよい順番になっている。
撮影現場では、任達華は徐克を「徐克大導(大監督)」と呼んでいる。まるでゴマをすっているようだが、実は任達華が言っているのは「徐克大盗(大泥棒)」。映画は泥棒の話しだが、彼等は撮影の前になってようやく脚本を手にするので、徐克は大泥棒と同じだという。彼が各人が泥棒をいかに演じるかを説明するのを待たなければならないからだ。by 2006.7.23「文匯報」

楽しみだが、ヨーロッパ市場向けとは、どんなものなのか? 人選は明らかにトー組。孫紅雷は徐克の《七剣(セブンソード)》からということか。