《姨媽的後現代生活》@トロント

許鞍華(アン・ホイ)監督の映画《姨媽的後現代生活》は、トロント映画祭でワールドプレミアを行なったが、特別に上映回数が増やされ、さらに当初の予定日より1日早めてプレミアが行なわれた。内容は中国を題材にしたものだが、爆笑をさそうストーリーに観客の反応もすこぶる好く、始まって30分は場内に笑い声が続いた。
当地今月9日朝9時からが、マスコミ向けの初回上映だった。土曜日は雨が降り、本来ならばあまり観客が集まらないところが、上映前に映画館はすでに空席がなかった。10日のプレミアでは、さらにチケットを取るのが難しくなり、今日と明日も上映することになった。(中略)
映画上映後の座談会では、観客と監督の許鞍華、脚本の李檣や主演女優の斯琴高娃(スーチン・ガオワー)とのあいだで熱烈な討論が行なわれた。外国人の観客が最も興味を抱いたのは、劇中のリアルな中国人や、異なる国や異なる文化や雰囲気、境遇などについてだった。CGや華麗な題材がいっぱいの現在の映画界において、《姨媽的後現代生活》のような中国の現在の生活を反映した、現実主義的な題材の映画は珍しく貴重だ。この映画が描くのは、中国のごく普通の平凡な生活。ただし細かく、精緻に描いていくことで、感動を呼び起こすものだ。座談会が終わったあとも、多くの観客は、出演者や監督、そして映画に喝采を贈り続けた。by 2006.9.13「成報」

《姨媽的後現代生活》は、周潤發(チョウ・ユンファ)と斯琴高娃の歳の差のある恋いを描いたもの。ハリウッドに行ってから見られなくなった周潤發の人懐っこい笑顔とか、ずっと見たかったあたたかい周潤發が見られるのではと思っている。早く見たいが、香港で上映はあるのか??