東京審判

《東京審判》
劉松仁(ダミアン・ラウ)、曾江(ケネス・ツァン)、曾志偉(エリック・ツァン)、朱孝天(ケン・チウ)、林煕蕾(ケリー・リン)、謝君豪(ツェ・クワンホウ) 
高群書:監督


このままで日本で公開されることはないだろう。内容よりなにより、日本人として登場する曾志偉と謝君豪の話す日本語がひどすぎる。特に謝君豪。字幕を見なければ、何を言っているのかまったく分からず。どうせなら吹き替えてしまえばいいものを。そして台詞が分からないだけなく、彼の設定がかなりひどい。さらに日本の住宅、居酒屋、一般人の服装などもまったくなってない。
大陸にいくらでも俳優がいるはずなのに、中国の裁判官・梅汝敖をなぜ香港の劉松仁が、中国の記者を台湾の朱孝天が、演じなければならなかったのだろうか。
監督は何が一番いいたかったのだろう。映画が始まってすぐ、つまり東京裁判が開始される直前、梅汝敖は裁判官の席次にこだわる。中国こそが、この裁判の中心にいるべきだと。そして判決時には、梅汝敖が強く戦犯の死刑をのぞみ、死刑反対の論調を折伏するのに尽力、最後には1票差ではあったが、戦犯を死刑に追い込んだということか。または最後に登場する文章、「A級戦犯靖国神社に合祀されている」ということか。
1月25日から、粉嶺戲院と馬鞍山の2か所でのみ公開。本日の馬鞍山、夜7:45の回、客は7人。チケット購入時、「この映画はいろいろな言語なのよ。英語や中国語や日本語、それに字幕は簡体字だけど、いいの」としつこく聞かれた(笑)。2007.2.6@馬鞍山


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