粱朝偉《赤壁》辞退

呉宇森ジョン・ウー)が監督する中国語映画《赤壁之戦》は6億香港ドルを使って撮影されるもので、最も製作費の大きな中国語映画だと言える。この作品はすでに今月28日にクランクインが決まっていたが、昨日キャストが変更になり、本来梁朝偉トニー・レオン)が演じることになっていた諸葛亮金城武が演じることになった。


すでに報道されているように、この映画は本来1本だったものが上下2本に分けられることになった。そこで梁朝偉のマネージメント事務所の澤東公司はギャラの倍増を要求、本来の150万米ドルが300万米ドルになった。映画会社はすでに周潤發(チョウ・ユンファ)に1000万米ドルを支払っており、梁朝偉に高額なギャラを払えないため、仕方なくキャストを変更することになった。昨日、記者はこの映画の製作者の張家振に確認を取ったところ、「この映画はたしかにキャストに変更がある。ギャラとは関係なく、ただこの映画の撮影には6か月という長い期間がかかる。梁朝偉は他にやらなければならないことがあり、時間的に都合が付かず、一緒に仕事ができないことになった。梁朝偉呉宇森が評価している俳優のひとりなので、大変惜しいことだ。梁朝偉の代わりに金城武諸葛亮を演じてもらうようオファーした。呉宇森金城武も評価しており、かねてより一緒に仕事がしたいと思っていた。ようやくその機会がやってきた。彼と周潤發が演技の火花を散らしてくれるのを願っている」と話した。
今回金城武赤壁之戦》出演のギャラは800万香港ドルと言われており、出資者にとっても納得のできるもで、すばやく契約できた。金城武は陳可辛(ピーター・チャン)監督の《刺馬》が撮り終わった後に、正式に撮影に参加する。呉宇森と周潤發の《赤壁》は、金城武がヨーロッパおよびアメリカへ市場を開拓するのに大きな助けになるだろう。


梁朝偉は、呉宇森、周潤發との仕事には大いに期待しており、先週《赤壁》の衣装合わせで北京へ行っているが、彼が香港へ戻った後、マネージメント事務所は《赤壁》アジア版が2つにわけ上映されると知り、ギャラの倍増を申し出た。
しかし梁朝偉が《赤壁》を辞退するのは、ギャラの問題だけではなく、撮影期間が半年になるのが大きな要因。最近、梁朝偉周辺には、劉嘉玲(カリーナ・ラウ)と台湾の郭台銘のスキャンダルなどいろいろなことが起こっており、これが梁朝偉の精神状態に影響を及ぼしているという。このような状態の梁朝偉が、大陸に半年もの長期間滞在し、周潤發や張豊毅ら演技派俳優を相手に演じるにはかなりの力が必要で、よくよく考えた末、辞退を決めたといわれている。by 2007.3.6「蘋果日報

「明報」などでは《色・戒(ラスト、コーション)》の撮影後すぐで、休息が必要だという理由以外なにもないと書いているが、「蘋果日報」は書くなー。