甜心粉絲王

《甜心粉絲王》蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)、古巨基(レオ・クー)、鄭嘉穎(ケヴィン・チェン)、森美(サミー)、許紹雄(ホイ・シウホン)、葛民輝(エリック・コット)、王子涵(エイダ・ウォン)、王浩信(ビンセント・ウォン)、孟瑤(ナタリー・マン) 
葛民輝:監督


蘇絲(蔡卓妍)は、歌手の李志深(森美)・別名李痴琛の大ファン。幼なじみで、今は蘇絲の家に間借りしている村の郵便配達人・金水(古巨基)がバイクで彼女をイベント会場に送り届けたりして彼女を暖かく見守っている。
蘇絲は痴琛の宿敵・鄭恩儀(鄭嘉穎)に生きたバッタを人形に詰めて送りつけるなど、痴琛のためには手段を選ばない。ある日、痴深に嫌がらせをしようとしたファンを見つけ、からくも痴琛を助けるが、助手が怪我、彼女が助手の代わりになることに。大喜びの蘇絲だったが、本当の痴琛は・・・・。


タレントに夢中になるあまり、常軌を逸してしまうファンが実世界にもいるようだが、これは笑える物語。宿敵に嫌がらせ、ファン同士の対決、ファンから助手へ、見かけ倒しのタレント、誠実な者が最後には勝つなど、かなりありそうな話しを大いにデフォルメしていて面白い。
ファンの心理を描きながら、実はタレントに入れあげる女の子が、本当に愛する相手に気がつくまでのラブストーリーになっているのも、ちょっと趣向が変わっていて面白い。
25歳にもなる蔡卓妍は、まだまだ十代の役が似合うし、この古巨基は眼鏡をかけおたくっぽく違和感がない。鄭嘉穎が、人気がどんどん無くなっていく歌手というのも、悲しいかなぴったりな表情をしてくれる。鄭嘉穎のマネージャー役・許紹雄はゲイっぽく、森美のアイドル歌手ぶりも笑う。その他、大陸の歌手を演じる孟瑤(王晶印女優)、王晶バリー・ウォン/ウォン・ジン)の娘・王子涵もちらっと出演で、これは王晶印と思っていいのかも(クレジットを見るを忘れた)。全く期待しないで見たせいか、40ドルなら許せる出来き。
2007.4.6@新寶戲院


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