David Bordwell《鐵三角》の現場へ

一貫してアジア映画を評価し研究しているアメリカの学者David Bordwellは、杜琪峰(ジョニー・トー)に高い評価を与えている。さらに先日開催された「亞洲電影大奨」では、「亞洲電影學術研究大奨」を受賞、杜琪峰とも対面した。杜琪峰は、現在撮影中の《鐵三角》の現場にDavid Bordwellを招き、香港映画の撮影について見学してもらった。彼は香港人の撮影は、徹夜だと驚き、香港人は自分の仕事の立場をよく分かっている、しかし香港人は現場で同録することは少なく、むしろポストプロダクションで入れる。さらに杜琪峰はハンディカメラが好きで、ハリウッドが使うレールを敷いてする撮影方法とは異なるが、ハンディの方がよりアクティヴになると分かった。
またDavid Bordwellは、香港の製作は時に細部が十分でないことがある。映画《放・逐》のマカオのホテル内部は、実は杜琪峰のオフィスの屋上にセットを組んだものだったと話した。by 2007.4.9「明報」

ちなみにマカオのホテル、外観は左の上に貼っている建物が使われている。