第26回香港電影金像奨

本日、第26回香港電影金像奨授賞式が香港文化中心で開催された。結果は以下のとおり。

  • 最佳電影(最優秀映画):プレゼンテーター:粱朝偉&劉嘉玲
    • 《父子(父子)》*1(監督ではなく、製作者が受け取る)


  • 最佳導演(最優秀監督):王晶&王天林
    • 譚家明(パトリック・タム)《父子》


  • 最佳編劇(最優秀脚本):趙本山
    • 譚家明、田開良(ティエン・カイリヤン)《父子》



  • 最佳女主角(最優秀主演女優):許鞍華&黄秋生
    • 鞏俐(コン・リー)《満城盡帶黄金甲》(代理が受領)


  • 最佳男配角(最優秀助演男優):林煕蕾&舒淇 
    • 呉景滔(ン・ギントー)《父子》


  • 最佳女配角(最優秀助演女優):陳奕迅&楊千[女華]


  • 最佳新演員(最優秀新人):徐煕媛&徐煕[女弟]
    • 呉景滔(ン・ギントー)《父子》


  • 最佳攝影(最優秀撮影):曾志偉&毛舜[竹均]
    • 劉偉強(アンドリュー・ラウ)、黎耀輝(ライ・イウファイ)《傷城》(荘澄と麥兆輝が代理で受領)


  • 最佳剪接(最優秀編集):曾志偉&毛舜[竹均]
    • [廣β]志良(コン・チーリョン)《墨攻》(張之亮が代理で受領)


  • 最佳美術指導(最優秀美術監督):黄暁明&黄聖依
    • 霍廷霄(フオ・ティエンシャオ)《満城盡帶黄金甲》


  • 最佳服装造形設計(最優秀衣装デザイン):黄暁明&黄聖依
    • 奚仲文(ハイ・チョンマン)《満城盡帶黄金甲》(代理)



  • 最佳音響効果(最優秀音楽効果):陳坤&張[青見]穎
    • Nakom Kositpaisal《鬼域》(代理)


  • 最佳視覚効果(最優秀視覚効果):陳坤&張[青見]穎
    • 呉[火玄]輝、鄒志盛、余國亮、林洪峯《鬼域》(一部代理か?)


  • 最佳原創電影音楽(最優秀映画音楽):房祖名&蔡卓妍
    • 金培達(ピーター・カム)《伊莎貝拉》


  • 最佳原創電影歌曲(最優秀主題歌):房祖名&蔡卓妍
    • 《菊花台》(満城盡帶黄金甲)作曲:周杰倫、填詞:方文山、主唱:周杰倫




  • 世紀影壇成就奨:邵逸夫:ショウブラの紹介が流れる。息子が代理で受領。バックに邵氏のスターたちが集合。
  • 専業精神奨:文潤鈴:プレゼンテーターは周潤發で2人ともビデオで出演
  • パフォーマンス(歌):Alive、張[青見]穎、周杰倫、陳奕迅(今年亡くなった映画界の人々に捧げる)
  • パフォーマンス(話):[登β]麗欣&劉心悠&方力申&楊淇、袁詠儀(劉徳華への応援メッセージ)

劉青雲は、過去6回金像奨にノミネートされ、今回7回目のノミネートで受賞のようだが、今のところ分かるのは、《新不了情》《七月十四》《衝鋒隊之怒火街頭》《忘不了》。あとは《暗花》と《暗戦》か?
↓お知らせいただきました。《新不了情》《七月十四》《衝鋒隊之怒火街頭》《高度戒備》《暗花》《目露凶光》《忘不了》の7作品がノミネート、8作品目で受賞。
なお《我要成名》の感想はid:hkcl:20060902に。

  • 金像奨雑感。

《父子》強し。《父子》はよく練られた作品だと感じたし、脚本賞は取るだろうと思ったが、監督賞と作品賞は、どちらか一方かもしれないと考えていた。編集も取るのではと思っていたのだが、これは取れなかったが、結局主要な賞をすべて取っていったかたち。主演男優賞が取れなかったのが残念ではある。
新人賞は順当。助演男優賞を撮影当時8歳の子どもに持っていかれるのはちと問題だが、他の候補がいまいちなのも確かなので情けない。
主演女優賞は梁洛施でもいいのではと思っていたので、鞏俐は意外だった。これで3年連続主演女優は大陸の女優に持っていかれていることになる。これも情けない事きわまりない。助演女優賞も「周迅はない」と考えていた。香港の女優不足は確実に進行している。
そして最も意外だったのは、劉青雲だった。たしかに演技はうまいし、作品も小品ながら出来はよいが、劉青雲ならこれくらい出来て当然と考えたので、取って欲しいが可能性は低いと思っていたし、郭富城に取らせてあげたい気持ちもあった。
《満城盡帶黄金甲》が美術や衣装というのは、まったく好みではないが、納得できる。
式典全体は、一昨年、昨年プレゼンテーターも含め北京語が多かったのを反省して、香港の賞を印象づけるため、司会進行はすべて広東語で行われた。


最後に、《父子》のディレクターズカット版DVDが出るのを願うのみ。

*1:香港公開版は120分版と159分版の2種類あるが、ノミネートは159分版。