男兒本色(インビジブル・ターゲット)

《男兒本色》謝霆鋒(ニコラス・ツェ)、余文樂ショーン・ユー)、房祖名(ジェイシー・チェン)、呉京ウー・ジン)、安志杰(アンディ・オン)、江若琳、李燦森サム・リー)、鄭浩南(マーク・チェン)、林嘉華(ラム・ガーワー)、林雪(ラム・シュ) 
陳木勝(ベニー・チャン):監督


現金強奪犯に婚約者を殺害された刑事(謝霆鋒)、意味も無く部下を殺された刑事(余文樂)は、事件になんらかの関係があるとみられている警察官の弟(房祖名)の3人が、復讐と真実を追求すべく凶悪犯に挑んでいく。


憎たらしいほど強い呉京に、謝霆鋒余文樂も房祖名もこてんぱんにやられ、翻弄される。痛そうなアクション満載。こなごなになるようにガラスが都合良く配置されているし、爆発も派手派手。高い所から飛び降りるし、バスにもぶつかるし、走るし。みな体当たりアクションでがんばっているのはよく分かる。130分と長いのはそれほど気にはならないが、ただ、どうも陳木勝とは相性が悪いらしく、いまいち乗れないまま映画が終わって行く。


髭生やした謝霆鋒は、昔のかわいらしさはどこへやらで、復讐に燃える男。余文樂は冷たい性格で、やはり警官の彼女に命令口調。気は優しくて一途、弱そうに見えて実は芯が強い房祖名。それぞれのキャラクター設定も考えられているのだが、3人の背景を描けば描くほど、そらぞらしく思えてしまうのは、どうしたものか。一番良かったのが、林嘉華っていうひねくれた感想になってしまうのも、どうしたものか・・・。
2007.7.20@旺角百老匯 


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