任賢齊（リッチー・レン）、范冰冰（ファン・ピンピン）、徐子珊（ケイト・チョイ）、元華（ユン・ワー）
張堅庭（アルフレッド・チョン）：監督
啓発（任賢齊）は北京のヤンエグだが実家は佛山のお金持ち。実は霍元甲の流れを組む一家。彼女は外国帰りの弁護士のRachel（徐子珊）、ダンスが得意の彼女は弁護士の傍らダンススタジオを開く才覚の持ち主。佛山の父母から早く嫁を娶れと催促されている啓発だが、現代的すぎるRachelは父母に結婚の許可を貰えそうにないと頭を悩ます。そこで身代わりを立てることを思いつく。身代わりの条件は、父母に嫌われ「彼女を追い出せ、彼女以外なら他の誰でもいい」と言わせること。応募者多数から、北京で北京語を教える貧しい家の娘・劉棗（范冰冰）を選んで、つれて帰ることにした。さらに劉棗のお目付役に劉棗の同居人イギリス人でゲイのAlexがついていくことになった。
一応、ラブコメ。広東省の方が先に公開されていたので、たぶん大陸で配給することを考えて作った映画だろう。香港で公開されると知って驚いた。何故かというと、この組み合わせでラブコメでは、どう考えても香港では人が入らないと思うからだ。任賢齊のラブコメは相手が楊千[女華]（ミリアム・ヨン）や張栢芝（セシリア・チョン）だったから、それなりに入ったわけで、相手が大陸の女優では無理。元の台詞は普通話で、広東語の方が後で入れられている。
しかしむかし大陸人を笑いものにして映画を撮っていた張堅庭には少々毒もあったのに、そのかけらもなくぬるいこときわまりない。物語にひねりもないし、これでは広東省でも駄目だろう。さらに北京の彼女が大胆で、佛山（広東省）の旧家は保守的ときた。徐子珊自身がダンスが得意だからと、こういう役を考えるあたりも安直。あらゆることがチープだ。なんなんだろう。
2007.9.1@新寶戲院
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