教我如何不想她

《教我如何不想[イ尓]》

葛蘭、雷震、喬宏、王萊 
易文・王天林:監督 服部良一:音楽 
1963年 電懋 国語 無字幕


歌劇団のスター(葛蘭)は、楽団員の1人(雷震)と心を通わせているが、雷震は葛蘭に結婚を申し込み承諾を貰らった直後、突然日本へ3年間勉強に行くと言いだす。もてあそばれたと思った葛蘭は怒り悲しみ分かれるといい、雷震は日本へ旅立つ。彼が去ったあと葛蘭は妊娠に気づくが、雷震を探し出す術もない。幸いにも歌劇団の団長で作曲家の喬宏が彼女に手を差し伸べ、彼女を解雇しないどころが、妻に迎えてしまった。葛蘭というスターを彼女の妊娠で失った歌劇団は、どんどん客が減り、ついには劇場を維持できなくなる。
子供が生まれた葛蘭はクラブなどで歌を歌うようになる。そこに不動産業者と結婚したかつての歌劇団仲間の1人がやってきて、再び歌劇団を結成することになる。ところがかつての恋人で子供の本当の父親の雷震が日本から戻ってきて加わることになった・・・。(国語無字幕のため、間違いがあるかも)


解説によると「《野玫瑰之戀》が成功、再び葛蘭で音楽は服部良一が書いている。さらに振り付け師、カメラマンも日本人。」
とにかく葛蘭に歌わせる踊らせる。曲はイタリア、インドネシアアメリカ、日本、アラブ、スペイン、ハワイなど世界の音楽を聞かせる。日本風では、太鼓橋に着物の女性が登場(写真参照)、場面が変わると書き割りのバックに「日劇」「ニッポン」などの文字も見えた。
喬宏が歌劇団の団長で、ピアノを弾いたり、作曲をしてみたり、指揮をするなど、いろいろな姿を見せる。雷震はこれまで見て来たようなどちらかというとコメディっぽい役ではなく、少々自分勝手な男を演じる。特に日本から帰って来てからは、とても嫌はヤツに見える。葛蘭と歌う場面があるのだが、ひょっとして本人が歌っているのかとても下手だ(笑)。話しはどうやって収拾するのとか思っていると、思わぬ展開で、後味があまりよくないのが残念。
2007.11.30@香港電影資料館「大娯楽家・王天林」


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