《文雀》まるまる4年

杜琪峰(ジョニー・トー)監督、任達華(サイモン・ヤム)と林家棟(ラム・ガートン)主演の《文雀》は4年前に撮影を開始、いまだに撮影が終わっていない。昨日銅鑼湾で追加撮影をした。任達華が自転車をこぎ、3人の男を乗せ人ごみを飛ばすというもの。しかし自転車は4人の重みに耐えかね、後輪がひしゃげてしまった。


杜琪峰と韋家輝(ワイ・ガーファイ)監督の《神探》は上映5日間で440万を稼ぎ、興行成績がよく、2人の監督が再び手を組みこのような成績をあげ、当然歓んでいる。従って昨日、杜琪峰は銅鑼湾開平道で映画《文雀》の撮影をしている時も機嫌がよく、撮影の間に誰に対してもどなったりすることはなかった。


昨日、追加撮影に参加したのは、任達華、林家棟で、2人は劇中スリのコンビで、2人はいつも人ごみで道行く人から財布をスっている。昨日のシーンは任達華が仕事を終えたあと、自転車を漕いで林家棟と2人の友人と一緒にその場を離れるというもの。しかし自転車は4人の男の重みの耐えかね、後輪がひしゃげて壊れてしまった。
任逹華は、「前に家棟を乗せて、後ろに2人乗せるのだが、僕たち4人の重さで、ちょっとこいだだけでもすでに限界だったんだ」と話した。その後、スタッフが台車を探してきて、そのうえに木箱を積んで上に乗って撮影を続けた。現場では多くの人が取り巻き、道行く人は任達華と2ショを撮っていた。


この映画は4年撮影している。記者は任達華にどんな気持ちかと問うと「阿杜(杜琪峰)は、一定の時間を置いて、何年も撮影にかかる作品を作っている。僕個人としてはかまわない。彼を信じているし、時間はあるからゆっくり撮らせてあげるよ。前に阿杜は雨の中を傘をさして道を渡るシーンを撮ったのだが、まるまる半月かかった。だけど僕は何も聞かないよ。重要なのは彼がオーケーするかどうかだから。阿杜は要求の高い監督なんだ。彼と仕事をするといろいろな事を学べる。だから、僕は彼と仕事をするのが好きなんだ。現場のスタッフはいい雰囲気で仕事が出来るから、みなは家族のようだ」。by 2007.12.5「頻果日報」

なんだか杜琪峰が王家衛化しているような(笑)。