百花公主

《百花公主》
鍾情、金峰、林靜、張意虹、賀賓 
王天林:監督 新華 國語 無字幕 1959年 


花屋の娘(鍾情)は裏に住む会社員が気になっている。ところがその会社員は社長の知り合いのスター(鍾情2役)が好きでたまらない。社長の留守にちょっとした嘘をついたのが功を奏して、彼女の誕生パーティーに招待してもらった。パーティーに行くにもプレゼントも買えない。花屋の娘が自分に気のあるのを利用し前借りで花を贈った。誕生パーティーではまったく相手にされず、彼女の家で酔いつぶれてしまうが、翌朝贈った花が気に入ったとお世辞をいわれたのをまともに受けて、毎日彼女に花を届けることにした。そしてある日、彼女を食事に招待したのだが・・・。


簡単に言うと、高値の花に熱を上げるサラリーマンが、実は自分の身近により自分を思ってくれている可愛い女の子がいたのに気がつくという話しだ。
解説によると主役の鍾情が《桃花江》(id:hkcl:20071113)で人気が出たためにつくられた作品で、同じく彼女が歌を歌う場面がふんだんにある(ただし歌は《桃花江》と同じく吹き替え)。前作では田舎の歌のうまい娘の話しだったが、今回は1人2役で魅力的なスターとおてんばな花屋の娘を演じ、最後には花屋の娘はテレビ局のコンテストを受けて歌手になる。全体に花があふれる画面とも相まっておとぎ話風な作りになっている。
《桃花江》の方が話しとしては面白かった。今回は軽くコメディで手堅く作りましたという感じ。見終わったあと歌を口ずさんでいる人がいたので、挿入曲はかなりヒットしたのだろうか。2007.12.30@香港電影資料館「大娯楽家・王天林」


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