女飛侠黄鶯巧破鑽石黨

《女飛侠黄鶯巧破鑽石黨》于素秋、鄔麗珠、任燕、李璇、石堅、金雷、羅蘭 
任彭年:監督 1960年 月明 モノクロ 粤語 無字幕 


強盗団(首謀者は石堅)は、悪徳商人から高価な宝石の窃盗を頼まれ、まんまと強奪した宝石をアジトに隠した。宝石が盗まれたことを知った警察は、元は泥棒だがいまは改心している黄鶯(于素秋)、向遏(任燕)、鄔雅(鄔麗珠)ら3人に密かに宝石探しを依頼する。しかし石堅と情婦は、宝石は有名な盗賊・黄鶯に盗まれたと見せかけ、自らの懐に入れようと企む。悪徳商人はまんまと乗せられ黄鶯が宝石を盗んだと思い込み、黄鶯に宝石を返せと迫る。真相を探ろうと黄鶯と鄔雅は石堅のアジトへ乗り込むが、罠にはまり、黄鶯は警察に疑われる。さらに向遏は悪徳商人の手に落ちていた。自らの潔白を証明し、向遏を助け出すために黄鶯と[烏β]雅は強盗と悪徳商人に立ち向かっていく。


元々は盗賊の3人、黄鶯、向遏、鄔雅は、足を洗って、真っ当になっている。そこで警察が彼女たちに宝石強盗の調査を依頼するという型で映画は始まる。黄鶯らは知恵を絞り、男どもを相手にビストルを抜き、爆弾を爆発させ、おお立ち回りを見せながら悪党をとらえて、事件を解決してみせる。3人は、どちらかというと男まさりの、お色気抜きのプレイガールといった感じ。


いま見るとアクションはもちろんたいしたことはないが、当時女性をこれだけ動かしたことに多いに意味があっただろう。ストーリーの大筋は今見ても遜色ない(今でもありそうな話)。人質を縛り上げ台に乗せる。その先には電動ノコが回り、その横では悪党どもが賭博にふけるという、典型的な光景が繰り広げられる。悪の首謀者(石堅)には、元歌手の情婦がいて、情婦がこれまた典型的と、あちこちにその後何度もいろいろなところで見ることになる物語が詰まっていた。
解説によると、この物語は1940年代上海の小平という人の小説《女飛侠黄鶯》が元で、その後香港でも大いに流行ったという。
2008.1.27@香港電影資料館「珍姐邦電影ー奉旨打男人的女人」


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