女黒侠木蘭花

《女黒侠木蘭花》雪妮、曾江、石堅、羅愛嫦、喬宏、張清 羅熾:監督 1966年 モノクロ 粤語 字幕なし 


悪いヤツから金を奪っては貧しい人に施している盗賊・木蘭花(雪妮)はある日、悪党の家で商売敵・高翔(曾江)と鉢合わせした。金を盗まれた悪党は警察の目が自分たちに向くのを恐れていた。というのも、最新の秘密兵器「死光表」とその設計図をなんとか手に入れたいと考えていたからだ。
一方警察局長(喬宏)は「死光表」が悪の手に渡るのを防ごうと、木蘭花に協力を願い出た。刑事の陳(石堅)も、なんとかこれを手に入れようと高翔に話しを持ちかけた。実は刑事の陳は元々は木蘭花の父と同じ盗賊だったのだ。悪党の一味、木蘭花、高翔が「死光表」を求めてもつれて行く。


娘は父がやはり盗賊。しかし彼女は盗んでは貧しい人に施している。警察はそのことに気づいており、彼女の協力を強要する。この展開はお決まりらしい。もう1人、金に目がない泥棒が絡んで、泥棒VS悪党VS泥棒が繰り広げられる。木蘭花はピストル以外に手裏剣のようなもの、ロープの先に鍵のついた武器を使う。機関銃や爆弾も登場、モーターボートでのチェイス、車は崖から落ち大破して火を吹くなど、なかなか大掛かり。今見ると笑ってしまう展開もあるが、しょうがない。最後は警察も絡んで死闘が繰り広げられ、悪は滅ぶ。
主人公は黒のタイツ姿で、黒髪をなびかせ、男を投げ飛ばす。音楽はまんま007を使っていたりと、ジェーンボンド映画の典型。それにしても、曾江が細くて若いこと若いこと。
2008.3.2@香港電影資料館「珍姐邦電影ー奉旨打男人的女人」


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