姑娘十八一朵花

《姑娘十八一[几/木]花》陳寶珠、呂奇、薛家燕、葉青、張清、鄭君綿 
黄堯:監督 1966年 粤語 モノクロ 無字幕 志聯


父親を心臓病で亡くした娘(陳寶珠)は、マカオから香港のお金持ちの家で働く乳母を頼っやってきた。乳母は自分の娘だと偽り、陳寶珠をこの家に置いてもらうように奥様に頼んだ。夫婦は陳寶珠をおてんば娘(薛家燕)の家庭教師にあてた。そこにシンガポールに留学しているこの家の息子(呂奇)が、女友だちや同級生たちを連れ夏休みを過ごしに香港へ帰って来た。呂奇の女友だちは、呂奇の父の仕事上の後援者の娘。いかにもお嬢様然とした振る舞いと、自分中心の態度。呂奇は妹の家庭教師の陳寶珠に惹かれるようになる。呂奇と陳寶珠の関係を怪しんだ呂奇の両親は、陳寶珠を解雇しようとする。陳寶珠は呂奇の子供のころからの友人であり、家の使用人の息子(張清)の家の隣に住むことになり、張清の世話で近くの学校に職を得る。張清がなにかと陳寶珠に優しいのを張清の妻が焼きもちを焼き勝手にかんぐり、呂奇に告げ口をしてしまった・・・。


貧しい家の娘と裕福な家庭の息子の恋を描く。歌あり、踊りあり、笑いあり、友情あり、愛情ありの楽しい映画(多分当時は)。今見れば、ダンスは小学校のダンスようだし、歌は粤曲の影響が色濃いし、お話は見え見えだしといろいろ突っ込むところはあるのだが、当時はとても話題になったそうで、1年の内に数度上映され、この映画から陳寶珠が人気になっていったという作品。陳寶珠もだが、呂奇の妹を演じる薛家燕の可愛いことといったらない。
今日は満席に近い入り、これは呂奇ファン?それとも陳寶珠ファン効果? 
2008.8.17@香港電影資料館「活色摩登 ─ 六十年代聲色」


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