李司棋、謝月美、張瑪莉、劉松仁、關聰、田青
陳韻文：脚本 許鞍華：監督 1977年
カラー 粤語 無字幕
ICACの職員趙有福（田青）の妻（李司棋）は、子供と母の面倒を見て、不自由はしていなが慎ましく暮らしている。実は趙有福は元歌手の愛人との間にも息子がおり、さらにもう1人の女性とも関係を持っていた。趙有福は、愛人と共謀して企業から賄賂を受け取っていた（どのようにして金を騙し取っていたのか詳しい内容は分からなかった）。
田青は、邵氏の映画でよく見る人。妻役の李司棋がいまとまったく違う顔だったので、最初は誰だか分からず。
一番興味深かったのは、捕まった妻や愛人の3人が警察のトイレで鉢合わせする場面。何も知らない妻、おもいっきり気の強い愛人1號、もっとも若い愛人2號が、それぞれの思いを抱えている。カメラは狭いトイレの3人の微妙な心の動きを捉えてみせる。最後は船まで登場してかなり大掛かりなロケが行われていた。
余談だが、愛人1號の息子は柔道を習っていて、それも香港柔道館（たぶん今の場所とは違うのだろうとは思うけれど）で練習していた。ちなみに今の柔道館は銅鑼灣にあり、《柔道龍虎榜》で梁家輝（レオン・カーファイ）が足払いの稽古をしている道場。
2009.2.22＠香港電影資料館「蛍幕新潮 ─許鞍華+嚴浩的電視影片」
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