周潤發が写真展を開催

「香港印象:黄貴権+周潤發撮影作品展」が現在、香港中央図書館で開催中。仕事で近くに行ったので、昼を利用してちらと覗いた。
作品はすべてモノクロ。黄貴権の作品は1966年から75年のもので75枚ほど、周潤發の作品は2000年から08年までの約40枚。


黄貴権の作品は正統派といった感じ。フィルム撮り特有のグレーの細かい諧調が非常に美しく、今はたぶんもう見られないであろう香港の風景がよりノスタルジーをかき立てる。黄貴権の作品がカメラと対象との間に一定の距離があるのに対して、周潤發の作品はカメラがより対象に近づこうとしていてダイナミック。2人のプリントの好みの違いも如実で、黄貴権はプリントの具合も正統派然として、写真プリントのお手本のよう。周潤發のプリントはコントラストが強めで黒勝ちなのでよりエネルギーを感じる。
周潤發の写真は、香港LV開店時の展覧会でも見ているが、その時もずいぶんダイナミックな写真を撮る人だと思ったが、今回も同じ印象。そのダイナミズムは周潤發自身が持っているものだろうと思う。