家輝、秋生、青雲、鎮宇で《通緝犯》

《無間道》で梁朝偉トニー・レオン)、劉徳華アンディ・ラウ)、曾志偉(エリック・ツァン)、黄秋生(アンソニー・ウォン)の影帝4人が共演したのに続いて、今年末に林超賢(ダンテ・ラム)が撮る《通緝犯》では金像奨主演男優賞を授賞したばかりの張家輝(ニック・チョン)に、劉青雲ラウ・チンワン)、黄秋生、呉鎮宇(ン・ジャンユー)ら4人にが共演する。さらに映画が自由に物語りを発展させるためには大陸の資金とマーケットをあきらめることも厭わず、無理に合作はせず、香港映画の意地を見せる。


香港映画マーケットは低迷しており、観客を引き付けることができない。多くの映画人はここ数年、大陸上映の条件を手に入れるため、また大陸との合作では大陸の基準にあわせ脚本を書き直し、香港映画の特色は消えて無くなっている。結果として東南アジアの観客は香港映画への興味を失っている。さらに大陸の観客は、大型の合作映画以外の合作映画にはそれほど興味を覚えず、香港映画は悲惨な状態になっている。


従って欧米マーケットを望める杜琪峰(ジョニー・トー)や彭浩翔(パン・ホーチョン)などの監督たちは、題材の制限を嫌い大陸マーケットをあきらめている。現在、林超賢は年末から撮影する新作《通緝犯》の準備をしており、出来るかぎり自由に撮りたいと合作をあきらめ、香港が得意とする警察&犯罪映画を撮り、海外の観客の香港映画への興味を取り戻そうとしている。
《通緝犯》は金像奨で主演男優賞を獲ったばかりの張家輝に共演の多い黄秋生、劉青雲呉鎮宇の4人が揃い、大いに期待させる。映画は政府の資助基金に申請する以外にヨーロッパからの資金援助を受け、制作費は1800万香港ドルになる。


張家輝は《証人》の続編で再び謝霆鋒(ニコラス・ツェ)と共演する以外に、この後、王晶バリー・ウォン/ウォン・ジン)監督の古装喜劇《新龍門客桟》、さらに年末には《通緝犯》を撮影する。張家輝は先日インタビューで「《通緝犯》には期待している。劇中僕は警官、黄秋生、劉青雲呉鎮宇は通緝犯(指名手配犯)で、僕は彼らをとことん追いかけて行く。3人とは知り合って長い、4人での共演はないと思う。4人一緒と知ってみな喜んだ」と話した。by 2009.4.29「頻果日報」(抜粋)

大陸仕様の香港映画は飽き飽き。そうだ!香港映画らしさを取り戻せ。