矮仔多情

《矮仔多情》王祖藍(ウォン・ジョーラム)、黄婉伶(レース・ウォン)、徐子珊(ケイト・チョイ)、賈曉晨(JJ)、楊穎(Angelababy)、官恩娜(エラ・クン)、周秀娜(クリッシー・チョウ)、熊黛林(リン・ホン)、張継聰(ルイス・チョン)  
阮世生(ジェームス・ユエン):監督


巨額の投資基金をあやつる青年実業家の藍子杰(王祖藍)は、モテモテの人生を送っていた。ところが金融海嘯(金融危機)が彼を襲う。彼女も友人も彼の元を去っていく。そんな彼に街のエンジェルが言う、「普通の人生を送ってみれば。人を助けると楽しい気持ちになれるのよ」。藍は、カウンセラーのふりをしてバレエ教師(黄婉伶)と彼女が心配する姉のダンサー(黄婉伶二役)に会ったり、目の不自由なふりをしてマッサージ師の嘉嘉(賈曉晨)に近づいたり、頬に傷のある訳ありげな女性(徐子珊)に何故か惹かれたりしていくのだが・・・・。


俳優で歌手で作詞家で作曲家で司会もすれば舞台にも出るという八面六臂の活躍をしている王祖藍、初の主演映画&美女勢揃いの喜劇がこの映画のウリ。タイトルの通り、矮仔(背の低い)王祖藍が、多情(気が多い)というそのまんまな映画で、王祖藍が口八丁で、清楚な黄婉伶と奔放でセクシーな黄婉伶、口は悪いが心はまっすぐな男より男前な江湖の女・徐子珊、けなげな賈曉晨、玉女・楊穎、眼鏡美女・官恩娜、現金な美女・周秀娜、背の高い美人・熊黛林を相手にさまざま表情を見せる。徐子珊相手には《天若有情》のパクリで華Dになるというおまけも付いている。
しかしストーリーは有るのか無いのかな展開で、パンチが足りないのは脚本のせいだろうか? 王祖藍はおもいっきり頑張っているのだろうけれど、ちょっとだけ顔を出す《保持通話》の方がインパクトがあるのは、やはり主演映画《戲王之王》がいまひとつな詹瑞文(ジム・チム)と同じで、彼らの魅力を映画ではうまく引き出しきれないということなのかも。残念。
2009.6.26@新寶戲院


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