機動部隊・伙伴

《機動部隊・伙伴》任達華(サイモン・ヤム)、邵美琪(マギー・シュウ)、林雪(ラム・シュ)、徐天佑(チョイ・ティンヤウ)、洪智傑(オスマン・ホン) 
劉國昌(ローレンス・ラウ/ローレンス・アモン):監督 DVD


阿May(邵美琪)は同窓会で離婚したばかりの旧友から愛を告白される。阿Mayの非傭・ジャネットは、従妹の雪莉に10万ドルを貸したが、雪莉の行方が知れなくなる。新人PTU君(徐天佑)は、不審者の職質では相手にバカにされ、ディスコのいざこざではヤクザものに帽子を飛ばされる。大学出の新人君は協調性がない。印度と中国のミックス・維路は肥沙(林雪)に逮捕され3年の務めを終え出所、今度は正業に付こうとしている。弟の維奇はヤクの売人・積架とつるんでいるが、維路は弟も足を洗わせようと思っている。そんな時、維奇は積架に内緒で警官殺しを請け負ってしまう。ターゲットは新人君の叔父だった・・・。


最初はバラバラに見える人物がどんどん繋がりながら物語りはすすんで行く。その中に、阿Mayの恋愛、新人君の成長、印度系の人たちの物語りがはめ込まれている。特に、印度系の人が物語りの中心に出て来るのが目新しく感じる。TVB所属のタレントに喬寶寶という印度系の人がいて(この人、懲教署つまり監獄や更生施設の職員からタレントになったらしい)《青苔》にも出ていたが、メインの役ではなかった。それより前には杜琪峰(ジョニー・トー)の《大隻佬》で小さな箱に入ってしまう印度人が登場していた。やはり物語りの重要な要素だったが、メインのキャラクターではなかった。犯罪に関係するのは香港の黒社会か、大陸からやってきた殺し屋という定石を崩すことで、機動部隊シリーズが単調になるのを避けられる、さらに物語りが変化に富んだものになっていく。
また、伙伴はパートーナーの意味で、邵美琪と元同級生の彼氏、肥沙と維路、維路と彼女、維奇と積架、新人君と他のPTUたちと、いろいろなパートナーが登場するが、どんなパートナー同士でも信頼と相手を認めることが重要だと語って行く。


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