梁朝偉、詠春のトレーニングで怪我

王家衛(ウォン・カーワイ)監督、梁朝偉トニー・レオン)主演の《一代宗師》は波乱ぶくみ。梁朝偉は7年前、詠春宗師葉問(イップ・マン)師父の息子・葉準(イップ・ジョン)に詠春拳を学び、映画を撮ろうとしていた。しかし王家衛は遅々として撮り始めず、昨年になり黄百鳴(レイモンド・ウォン)が甄子丹(ドニー・イェン)で《葉問》を先に撮影した。映画は評判がよいだけでなく興行成績もよく、多くの賞を授賞してすばらしい成績を納めた。王家衛は8月か9月には《一代宗師》撮影と話しており、梁朝偉はこのところ集中して練習していたが、昨日手合わせの最中に左腕を蹴られ骨折してしまった。


梁朝偉王家衛監督の《一代宗師》で葉問を演じる。昨年10月から始め、すでに一連のトレーニングを積んでいた。師父について詠春拳を練習し、手や足を使った功夫もトレーニングしていた。さらにジムに通い、筋肉を付けてきていた。《一代宗師》は8月か9月にはクランクインすることになっており、朝も午後も異なる詠春の師父と手合わせするなどして、梁朝偉はこのところさらに練習を強化していたが、昨日ついに事故が起こった。


練習ですっかりカンフーを身につけていた梁朝偉は昨日午後、いつもどおり5人の詠春の師父と手合わせをしていた。梁朝偉が全力でその中の師父の1人に向かっていった。梁朝偉の気合いはすごく、師父も全力で対峙したため、自然の反応で足が出て、梁朝偉の左腕を蹴ることになった。梁朝偉は足の力が抜け、右手で左腕を押さえて苦痛の表情を見せ、手に力が入らなかった。すぐに病院へ行き、レントゲンを撮ったところ、左腕の骨1本が骨折していた。医者はギブスをするようにすすめたが、梁朝偉はギブスをすると左腕の筋肉が動かせず、苦労てし付けた筋肉が衰えるとギブスを拒否した。


回復には5、6週間かかる。医者は、左腕はどんなことがあっても動かしてはならないと釘をさし、カンフーの練習はもちろんのこと、ジョギングもしてはならないと話した。梁朝偉は、トレーニングをせずカンフーが退歩するのを心配しており、唯一できるのは足技の練習だけだと、かなり焦った様子。梁朝偉はアクション映画を撮れば怪我をするのは分かっている、撮影中ならさらに大変だ。いま怪我したことはこころの準備ができて良かったと話した。(略)by 2009.7.14「明報」

骨折は付くまでうごかせないでしょね。おだいじに。