黄允財、韋以茵、張堅庭、林玉麟、陳鴻楷、頼水清
方育平：監督 1978年 カラー 粤語 無字幕
車椅子で卓球の世界大会で優勝した青年の話を作ろうとするテレビ番組制作者たち。制作者たちは、車いすの青年が奮闘する美談と英雄視に疑問を呈する者の間で話し合いが持たれる。監督はまずは青年に話を聞こうと提案する。
車いすの青年は、孤児だが兄がいる。子供ころ木から落ちたのが原因で下半身が不自由になっているが、努力して学校にも通った。兄は五体満足だが、正業についていない。弟は体の不自由な自分が頑張っていることを兄に見せることで、兄もまっとうな職についてくれるのではと考えていると話す。スタッフは兄にも会って話を聞く。
結果、作られるテレビ番組は「為了哥哥」（兄のため）という感動的なものになっていく。テレビは事実を歪曲していないか？より感動的なものをもとめて誇張した脚色をしていないか？という自己反省を含んでいる。
2009.8.1@香港電影資料館「蛍影相随・戲・夢・人生―方育平回顧展」
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