《涙王子》は香港か台湾か

(香港の)影協は昨日、楊凡(ヨン・ファン)監督の映画《涙王子》をオスカー「最優秀外国語映画」の香港代表に選定した。しかし台湾ではこの映画は台湾輔導金1000万台湾ドルを申請しており、もしこの映画が香港代表として参加すれば補助金は出せないとしており、楊凡は決断を迫らせている。
毎年影協は、香港代表を選びオスカーに申請している。今年は楊凡監督、張孝全(ジョセフ・チャン)、范植偉(ファン・チーウェイ)、關穎(テリー・クワン)、朱[王施](オーシャン・チュー)主演の映画《涙王子》が参加することになった。昨日台湾では、楊凡は台湾の映画人と映画製作を応援する輔導金1000万台湾ドル(約250万香港ドル)を申請していると指摘された。まだ正式にサインはしていないが、もし楊凡の《涙王子》が香港代表として参加するなら、輔導金を受け取ることはできないと関係者は指摘した。つまり楊凡は、香港代表をとるか金銭をとるか決断しなければならない。


記者は楊凡と洪祖星影協主席に連絡を取った。楊凡は記者の質問を聞くとすぐに電話を切り、その後答えて「いまの時点で台湾からは一銭も受け取っていない」と答えた。洪祖星は楊凡の決定をまだ聞いていないとしたうえで、「いまこの映画を選んだところだ。彼はまだ書面での通知を受け取ってはいない。彼は同意することも同意しないことも選べる。もし彼がオスカー参加に同意しなくても問題はない。もう1度選ぶだけだ」と話した。陳志寛台湾電影處處長は「輔導金の規定に従えば、輔導金を受けた映画は、外国のいかなる映画祭に参加する時も、台湾名義で参加する必要がある。今回《涙王子》が香港代表になったことについていえば、輔導金の規定に反するが、(香港代表の)公表後に楊凡はまだサインしておらず、補助金も受け取っていないため、どちらにするか決定しなければならないだろう」と語った。また映画《渺渺》は輔導金を受け取ったが、台湾名義で外国の映画祭に参加しなかったため、輔導金の返還を要求された前例がある。by 2009.9.9「東方日報」

楊凡はどっちを取るのだろうか。やはりオスカーか。それにしてもてっきり台湾映画かと思っていたが・・・。外国映画部門にふさわしいオリエンタリズムとか、エキゾチズムなどいろいろ決めてになる要素はあるだろうが、代表になるのだからそれなりに出来がいいのだろう。期待しておこう。

やはり台湾輔導金をあきらめたそうだ。それにしてもこの映画、香港の電影發展基金にも申請しているらしい。同時にいくつも地区の援助を受けるのもありなのか??(結果的には台湾をあきらめたけど)