金鳳

《金鳳》林黛、嚴俊、王元龍 
李翰祥:脚本 嚴俊:監督 1956年 
永華 モノクロ 國語 無字幕


國語無字幕のため、ストーリーが不確か。主な出演者は田舎の娘・金鳳(林黛)、施家で働く二牛子(嚴俊)、二牛子の昔の恋人で今は遊び人の男に嫁ぎ赤子がいる小玉、施家の老九(悪い奴)。金鳳と二牛子は互いに思っている。金鳳は二牛子がいまだに小玉が忘れられないと思ってしまう。そんな時、老九は美人の小玉に眼をつけ乱暴する。小玉の家から出て来る老九を見て不審に思った金鳳が家を覗き事の次第を知るが、小玉はこのことは秘密にして欲しいと頼む。金鳳が人を呼びに行っている隙に小玉は首をくくってしまう。二牛子は金鳳が焼きもちをやき小玉が亡くなったと思ってしまうが、後に誤解は解ける。二牛子は街に住む叔母に金鳳との結婚を相談に行くと叔母は病気で寝ていた。すぐに村に戻れない趣旨を手紙に書き手紙を託すが・・・。


この作品は林黛の出世作《翠翠》の姉妹編と言われている。ここでも林黛は快活な村娘を演じている。二牛子はがたいのいい嚴俊が演じている。他の出演者は、顔を見ただけで誰が悪者かすぐ分かる人選。物語は、ヨコシマな心をもった老九に翻弄され、犠牲者を出しながらも最後には金鳳と二牛子の誤解は解けて終わる。
香港でロケしているらしいが、田舎な雰囲気がよくでており、せせらぎもあって、水も綺麗。途中、獅子山が映ると「あ、獅子山」と観客が言う。古い映画を見ると、特徴的な場所が出て来るとだいたい観客がどこか言ってくれる。これをうるさいと思う人もいるだろうが、私は大助かり。ついでに出演者の名前を言ってくれる人もいるが、これは聞き取れないことが多い(笑)。
2009.9.20@香港電影資料館「林黛」


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