林黛、秦羽、張揚、陳厚、劉恩甲
張愛玲:脚本 岳楓:監督 1957年
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お金持ちのお嬢様・緯芳(林黛)、しとやかな姉・緯玲(秦羽)、父母、作家の従兄・榕生(張揚)と一緒に住んでいる。あるパーティーで陶文炳(陳厚)は緯芳を見初めてデートに成功。元同級生の榕生から別荘の鍵を借りて緯芳と車で出かけた。別荘の持ち主が緯芳の父母だと知らなかった文炳は大恥をかくことに。別荘の鍵を還しに榕生の家にいった文炳に姉の緯玲が好意を抱く。
別荘に大事な客を迎えることになった一家は、みなで別荘へ向かう。別荘にはもう1人、父の客で、考古学学者の何啓華(劉恩甲)がやってきた。啓華は緯芳を一目見て眼が眩んだ。文炳と親しくしたかと思うと、今度は啓華にへばりつく緯芳にみなが振り回され、文炳と啓華は取っ組み合いの喧嘩に発展。緯芳が本当に好きなのは誰なのか・・・。
お嬢様が従兄の気を惹きたいばかりに起こす騒動の数々を描くコメディ。脚本は張愛玲。これまでにも彼女脚本のコメディは3本ほど見ているが、小説とは違って、どれもドタバタに近いぐらいのコメディだった(id:hkcl:20071104、id:hkcl:20080106、id:hkcl:20080107)。考古学者が劉恩甲だというだけですでにコメディだが、途中で陳厚と劉恩甲は林黛を巡って取っ組み合いの喧嘩をする。それも方やカンフー風、方やボクシング風で戦う。陳厚は2度もプールに落ちるなど、少しばかりドタバタしている。
さらに別荘にテニスコートやプール、車や(たぶん)ローライのカメラ、サングラス、ダンスパーティーなどお金持ちの様子が興味深い。
2009.9.20@香港電影資料館「林黛」
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