月滿軒尼詩(月満軒尼詩)

《月滿軒尼詩》張學友(ジャッキー・チョン)、湯唯(タン・ウェイ)、張可頤(マギー・チョン)、安志杰(アンディ・オン)、鮑起静(パウ・ヘイチェン)、李修賢(ダニー・リー)、朱咪咪、盧冠廷、邵美琪(マギー・シュウ)、鄭伊健(イーキン・チェン)、曾國祥(デレク・ツァン)、喬寶寶 
岸西(アイヴィー・ホー):監督


電気屋の1人息子・阿來(張學友)は、41歳になっても結婚する様子もなく、朝は惰眠をむさぼり、電気屋の会計は青叔(李修賢)にまかせ、母がきりもりする電気屋でなんとなく働いている。ある日、阿來はトイレ用品屋の西施と異名をとるこの店の姪・愛蓮(湯唯)と見合いをすることになった。阿來も愛蓮もこの見合いに乗り気でないが、阿來は彼女がなんだか気になる様子だが口にはしない。お互いの保護者は大乗り気で話しをすすめようと考えるのだが、愛蓮は阿來に実は彼氏がいて、いまは刑務所入っていると話した。阿來はミステリー小説好きの彼女に本を貸すのを口実に時々お茶を飲む仲になっていった。そして阿來の前にはかつての恋人・敏如(張可頤)が離婚して現れ、よりを戻しそうな雰囲気。愛連は出所した阿旭(安志杰)に部屋を借りてやるのだが、阿旭は以前と変わらず粗暴な性格を改める様子がない・・・。


息子より精力的な母(鮑起静)と妹(朱咪咪)と青叔の恋も織り交ぜて、湾仔を舞台にした小さな大人の恋の物語。前作とはまったく異なりごぐごぐどちらかというと地味な女性を湯唯が好演。學友の40男もそれほど違和感なく無難。鮑起静がお化粧も髪も爪もばっちっりでいつまでも可愛い熟女の母を熱演。大いに笑わせてもくれる。監督の岸西も前作《親密》とはうって変わって、普通にまとめた。湯唯も《色、戒》とは別人のように少し頑固な普通の女性を演じている。最後に忘れてはならないのはインド人。彼がいることで、ちょっといい映画になっていた。
2010.3.21@香港國際電影節(會展)


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