大馬戲團

《大馬戲團》張揚、李湄、林鳳、曾江 秦劍:監督 龍剛、楊世慶:副監督 1964年 カラー 國語 國藝


父が創ったサーカス団「韓氏馬戲團」は、猛獣使いで団長の姉・韩英豪(李湄)、空中ブランコ乗りの弟・英傑(曾江)やピエロ(劉恩甲)らが力を合わせてショーが出来る。ある日、記者の宋超(張揚)がインタビューにやってきて、姉に興味を覚え、サーカス団に出入りするようになる。ある日、映画会社社長が娘(林鳳)を連れてサーカスを見にやってきた。娘はブランコ乗りの弟を一目見て気に入り、家に招待し、映画に出ないかと持ちかけ、2人は頻繁に合うようになる。姉に映画出演を相談した弟だったが、にべもなく姉の拒絶にあい、やけになって酒を飲んだ。翌日、サーカス団を後にする覚悟でショーに臨んだ弟は安全網を外して空中ブランコに挑戦したが、連日の夜遊びとカメラのフラッシュに目がくらみ、ブランコは失敗し、地面にたたきつけらるのだった・・・・。


サーカス団にあつまる人々の身の上や姉弟の情、それぞれの恋愛、あたらな誘惑などをからめて物語は進み、弟の挫折と克服も描かれる。話は半分ぐらいで結末が見えるのだが、丁寧にそれぞれの感情を描いていて今みても十分に面白い。当時、香港にサーカス団はやってきたのだろうか? 猛獣使いは怖いが最後のシロクマ使いは可愛い。姉の心境を扱う動物で表現しているのは面白い。曾江が細くてハンサムだが、すでに若い時から反抗的な役が与えられている。歯並びが少し悪いので、その後お直ししたのかも(笑)。
2010.4.2@香港電影資料館(作者本色:龍剛電影)


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