薛凱琪（フィオナ・シッ）、房祖名（ジェイシー・チェン）、鄧健泓（パトリック・タン）、冼色麗（ボニー・シン）、葉山豪
黄真真（バーバラ・ウォン）：監督
2度目。ストーリーと感想は映画祭の時（id:hkcl:20100406）を参照。
みんながサッカーに夢中のこの時期にもかかわらず、結構入ってる。隣の女性が途中で突然涙が止まらなくなっていたが、何か自分の過去でも思い出してしまったのだろうか。
先日見た《前度》（id:hkcl:20100610）と《分手説愛你》は、どちらも女性監督の作品で、”分かれた経験”がキーワードになっているし、どちらも片方（《前度》では男性、《分手説愛你》では女性）は努力して現在の地位を手にいれているが、もう片方は自分の目標が分からず不安定という設定だ。しかし2つの作品は持っている雰囲気がまったく違う。麥曦茵はどちらかというとシリアスでやや暗め、黄真真はコメディ的要素があってやや明るめな印象。この違いは2監督の時代のとらえ方の違いなのだと思う。
また麥曦茵は、対象になっている登場人物に年齢が近いはずだが、対象への目線が意外に冷ややかで冷静。暖かみがないとまでは言わないが、ある一定の距離から対象を克明に見つめている感じがする。それに対して、麥曦茵よりは年齢が上で、登場人物の年齢設定よりも上であろう黄真真の方が、対象への目線がどちらかというと暖かい。さらに自分自身が劇中に登場するのを見ても分かるように、対象との距離感がほとんどない。
2010.6.19@旺角百老匯
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