周星馳の新作《太極》に阮經天?

阮經天。台湾の人気若手俳優、阮經天(イーサン・ルアン)は《艋舺》を撮影後、多くの映画会社から声がかかっている。周星馳チャウ・シンチー)が主演監督する新作《太極》もまた彼に注目している。一昨日(7月12日)、阮經天は、周星馳に会うため香港へやってきた。実は数年前、周星馳は《跳出去》を彼にオファーしたことがあったが、スケジュールが合わず一緒に仕事をすることはなかった。


阮經天は子供のころから周星馳の映画、特にコメディが好きで何回見ても飽きないほど好きだが、自分が周星馳と一緒に仕事が出来るとは思ってもいなかったと言う。約2週間前、阮經天は周星馳の会社から面接したいと通知を受けた。9月から撮る周星馳出演・監督の新作《太極》に彼を出演させようと考えていた。それを知った阮經天は興奮、たとえ面接に通らなくても、周星馳の顔を間近で見られるだけで嬉しいと思っていた。


阮經天は三立電視台と1作ドラマの契約が残っているが、出来れば映画に全力投球したいと考えており、昨年から今年にかけ三立がオファーしたドラマをすべて断っている。中国・台湾・香港で注目の彼にはオファーは絶え間ないが、受けるにはさまざまな条件があり、マネージメント事務所の凱渥は、今年半年で彼は10本ほどの出演を断っていると話す。しかし周星馳は阮經天のあこがれの人、もちろん一緒の仕事は願ってもないこと。事務所は「昨日、阮經天は香港に来て周星馳と会いましたが、お互い具体的な仕事の話はせず、ただ知り合いになっただけです。阮經天は会えただけで大変喜んでいました」と話した。


周星馳の《太極》は中影とアメリカの会社が合作で撮影するもので、俳優には《功夫熊貓》(カンフー・パンダ)で声優をしたアメリカの人気コメディスター、ジャック・ブラックと《プラダを着た悪魔》のアン・ハサウェイ。資金6000万米ドル。李小龍の《猛龍過江(ドラゴンへの道)》を元にした物語で、周星馳は太極の宗師を演じ、海を越えアメリカへ渡り、太極を広めようとするが、さまざまな困難に出会うというもの。2010.7.14「蘋果日報