出水芙蓉(水も滴るお姫様)

《出水芙蓉》鍾欣桐(ジリアン・チョン)、方力申(アレックス・フォン)、馮徳倫スティーヴン・フォン)、黄聖依(ホアン・シエンイー)、田亮、雷宇揚(サイモン・ロイ)、周秀娜(クリッシー・チョウ)、茜利妹、朱薫 
劉鎮偉(ジェフ・ラウ):監督


彼氏だと思っていた男にまんまとふられ、大勢の前で恥をかかされた羅嬌(鍾欣桐)は、失意のあまり海に飛びこんだ。長洲には「観音を見たら超能力が備わる」という言い伝えがあり、羅嬌は観音を見て自分に超能力が備わったと思い、復讐を思いつく。恋敵が出場する「出水芙蓉4x100接力賽」に、羅嬌も出ることになった。そこで羅嬌は、この大会のイメージキャラクターでもある飛魚王子こと郭志遠(方力申)を拉致し長洲に連れてきて、水泳のコーチをさせることにした・・・。


離島、長洲を舞台に水泳とラブストーリーとドタバタとSFX(少しだけ)。製作は2007年、公開間際に鍾欣桐の写真騒動で公開がながらく延期されていた作品。3年もたってようやく公開。
夏で水着でセクシー美女という王晶的映画でもなく、粗雑なラブストーリーが水泳と一緒になってこれまた粗雑に語られていく。方力申の中身のないモテ男キャラはいいとして(本人そのものか?)、鍾欣桐の負けず嫌い、黄聖依の(刷り込み)不治の病、馮徳倫の自閉気味&趣味の悪い女装、田亮の観音(?)などのキャラがまったく笑えないので困る。田亮、水泳選手の中ではハンサムといえるが、あまたのスターの中では普通かそれ以下。映画デビュー作では色物扱い。俳優になろうなどと考えない方が賢明だ。周秀娜は3年前には考えられないくらい今はブレイクしてしまっている・・・。
劉鎮偉、せっかく自身の出身地である長洲を舞台にしているに、まったくもって美しい景色の無駄遣いだった。そういえば、鍾欣桐は同じく長洲を舞台にした《一碌蔗》にも出ていた。これはよい映画だったのに。
2010.7.18@新寶戲院


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