精武風雲・陳真(レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳)

《精武風雲・陳真》甄子丹(ドニー・イェン)、舒淇スー・チー/シュウ・ケイ)、黄秋生(アンソニー・ウォン)、黄渤(ホアン・ポー)、倉田保昭、木幡龍、アキラ 
劉偉強(アンドリュー・ラウ):監督


陳真(甄子丹)は虹口道場で日本人・力石剛(倉田保昭)を殺し、その後は行方が分からなくなっていた。実はヨーロッパに渡り戦争に加わっていた。戦友たちと命からがら上海に戻った陳真は、戦場で亡くなった友人・齊天元の名を借りて、倶楽部カサブランカに入り込み、オーナーで黒社会を牛耳る劉(黄秋生)に近づいてゆく。2人は意気投合、さらにカサブランカの歌姫キキ(舒淇)を知る。そのころ、日本軍の少将力石猛(木幡龍)が上海に乗り込んできた・・・。


モダン上海を背景に、レジスタンス活動を行う陳真というバリバリの抗日映画。甄子丹は口髭を蓄え、お得意のピアノも弾いてみせれば、《グリーン・ホーネット》のカトー状態でブラックマスクで敵をばったばったとやっつける。さらには後ろ姿でほんの1瞬ではあるが全裸披露までする出血大サービス。まるで甄子丹プロモーション映画。アクションもすばらしいし、甄子丹も素晴らしいのだが、ぶつぶつと途切れるような物語展開に観客の感情もブチブチと切られ、なにやら物足りなさを感じてしまうのはどうしたことか。
微妙な日中関係で日本公開が危ぶまれているという記事も出ているが、ホントのところ、映画の出来の方が危ぶまれているのではないだろうか。。。
2010.9.25@旺角百老匯


■□10年に見た映画一覧□■