胡金銓生誕80周年記念展アメリカで開催か

女優の鄭佩佩(チェン・ペイペイ)、監督の許鞍華(アン・ホイ)は先日、三聯書店で開催された胡金銓(キン・フー)監督に関する座談会に出席した。席上鄭佩佩は、胡金銓基金と共にアメリカ・マサチューセッツで胡金銓生誕80周年記念展覧会を開催すると話した。また台北電影資料館の胡金銓の遺品を借りアメリカに送ろうとしているところだと語った。
胡金銓が亡くなった時鄭佩佩は、監督の大量の蔵書、さらには脚本、絵、衣装などの遺品を整理した。当初鄭佩佩は香港電影資料館に収蔵してもらおうと考えていたが、当時香港電影資料館は開館したばかりで大量の品を受けつけられないと、鄭佩佩の好意を婉曲に断っていたという。胡金銓の貴重な遺品ということで、台北電影資料館が引き受けてくれ、台北電影資料館に預けたという。
今年、胡金銓生誕80周年を記念して、鄭佩佩は胡金銓基金と、中国語映画に多大な貢献をしたこの監督の展覧会を企画している。また、鄭佩佩は李安(アン・リー)監督の《臥虎蔵龍》には胡金銓映画の影響が見えると話した。李安監督が撮った武侠片の作風は胡金銓監督のものと非常に近いものがある。李安はアクションシーンも自ら監督し、他の監督のように自らはドラマシーンだけを撮り、アクションシーンはアクション監督に任せることはなかった。2011.4.23「大公報」

また5月1日にはユーヨークで胡金銓の弟子である周龍章が行政總監をつとめる美華藝術協會と華美人文學會が共同で「胡金銓導演紀念会と映画《大酔侠》上映会」を開いている。ココ参照。マサチューセッツの展覧会についてはネットでは情報は見つけられず。
香港では、胡金銓監督生誕80年を記念し2冊の書籍(『胡金銓隨筆』『胡金銓談電影』)が出版されている(まだ購入していないが)。