血染黄金

《血染黄金》
呉楚帆、張瑛、梅綺、李清、小燕飛 
珠璣:監督 1957年 モノクロ


「香港商報」の連載小説「呑金記」が原作。
日本軍の捕虜になり孤島への黄金運搬に借りだされた男たち7人は、日本兵を殺して黄金を奪い取り密かに街中に戻った。しかしみなが黄金を独り占めしようと考え、黄金を廻り色仕掛け力ずくでの争奪戦が繰り広げられる。


中聯なのに出演者の全員が悪者。特に主犯格・呉楚帆の情婦を演じる梅綺のはすっぱさは秀逸。力のあるもの、自分に有利に働く男を見分けて、味方につけ黄金を独り占めしようと考える様は、悪女の典型。化粧もあいまって、迫力あり。引っ込みじあんや、ちょっとたりない純朴な役とは打って変わって、演技力を見せつける。
2011.6.19@香港電影資料館「人人為我、我為人人:中聯電影」


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