羅劍郎、羅艶卿、梁醒波、鄭君綿、馮寶寶、李香琴
龍圖：監督 1960年 桃源 モノクロ 粤語 無字幕
裕福な家の老夫婦は息子の嫁が気に入らない。同居しているにもかかわらず、息子夫婦とは家計も別、食事も別。おしゃまな孫娘も気に入らない。息子は薄給なうえに給料が遅配になっていて、近所の商店にはつけで買い物をしている。
老夫婦は、友人と友人の娘とその従兄と名乗る男と麻雀を楽しんだ。友人たちが帰る間際になって大雨が降ってきた。従兄と名のる男は雨に降られ、帰れなくなって家に止まっていたのを一家は知らなかった。男は麻雀の席で老夫婦が金を貯め込んでいるらしいと知って、これ幸いと強盗に変身して老夫婦を襲う。階下に寝ている嫁が、老夫婦の部屋の物音に気づき、夫を起こして老夫婦の部屋に向かうと、金を盗んで逃げようとする男と鉢合わせ。夫は強盗と格闘、金は盗まれずに済んだが、強盗は取り逃がした。ところが老夫婦は、金庫に金が幾ら入っていたのか定かではなく、嫁がいくらかネコババしたに違いないと決めつける。
翌日、友人とその娘が老夫婦を訪ねると、老夫婦は金勘定の真っ最中。友人とその娘が老夫婦の目を盗んで金を盗むのも気がつかないばかりか、友人の娘を老夫婦がすっかり気に入り、息子の平妻（妾）にしよといいだす。ほくそ笑む娘。
まんまと妾の坐を手にいれた娘にも男児が生まれた。しかし妾は老夫婦からもらった金を情夫でもある従兄に渡しているところを若夫婦の娘に見られてしまう。秘密を知られた若夫婦の娘を亡き者にしようと毒をもるが、あやまって自分の息子を死なせてしまう。しかしこの罪を上手い具合に、若夫婦の嫁にきせ、嫁は投獄される。そしてある雨の夜・・・・。
最初は、コメディタッチに始まるが、すぐに嫁いじめに発展。その後サスペンスへ早変わり。最後にはアクション映画風に。その間に粤曲の歌も入るという盛りだくさんな内容。今見れば、「そこで唱ってないで早く助けに行こうよ」などと思ってしまい思わず会場に笑いが・・・。
梁醒波がここでは悪役（最後に改心するが）。名子役の馮寶寶が愛くるしく、おしゃまで素晴らしい活躍を見せる。そして美しく狡猾な妾を演じるのが李香琴。エキゾチックな顔だちと抜群のスタイルが魅惑的だが、主人公の夫はまったくなびかない。地味だが貞淑な妻との好対照で悪役が光る。2011.7.8@香港電影資料館（緑葉常青−李香琴・羅蘭・雷鳴・王莱）
今日は、李香琴がゲストで登場。少し足下がおぼつかないが、美しく大変お元気そう。昨年4本もドラマや映画を撮って痩せてしまったとのこと。今はお休み中とか。ちょっと歌も披露してくれ大サービス。
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