第36回香港國際電影節「焦点影人」に陳可辛

陳可辛。第36回香港國際電影節・焦点影人は監督でプロデューサーの陳可辛(ピーター・チャン)。電影節では陳可辛の異なる年代の12作品を上映、さらに展覧会、講座、出版物で多彩な映画創作活動を紹介していく。上映作品は、陳可辛が監督またはプロデュースした《雙城故事》(1991年)、《金枝玉葉(君さえいれば〜金枝玉葉)》(1994年)、《甜蜜蜜(ラブソング)》(1996年)、《三更》(2002年)、《如果・愛(ウィンター・ソング)》(2005年)、《投名状(ウォーロード/男たちの誓い)》(2007年)、《十月圍城(孫文の義士団)》(2009年)などの12作品。これに合わせ展覧会、講座、特集本の出版も行う。また来年4月3日には、賽馬會電影學堂香港名家講座に陳可辛を迎え、彼の映画や芸術、生活に対する考えを探っていく。
陳可辛による監督、企画、プロデュースの映画は多彩な顔を持つが、一環して時代を捕らえている。たとえばSARSに見舞われた2003年に香港映画界の監督たちが撮った《1:99電影行動》では頑張っている人々を励まし、《金鶏》2作品と《春田花花同學會》では懐かしさ満載、2005年陳可辛は大陸へ行き《如果・愛》を撮影、その後の監督作品《投名状》《武侠》、プロデュース作品《門徒》《十月圍城》などは、どれも評判も高く興行成績も良かった。
李[火卓]桃(リー・チョクトウ)香港國際電影節協会総監は「香港映画人の中でも陳可辛はプロデューサーと監督を兼ね、さらに制作やマーケティング・オペレーションなど各方面において成功している1人。文芸作品も通俗作品もともに優れ、大陸進出においても好い成績を納めている。今回、陳可辛に敬意を表してこれまでの作品を回顧し彼の映画生活を探るとこは、後に続く人々へ啓蒙と啓示、さらには励しを与えることになるだろう。このような機会を得られたことを喜ばしく思う」と語った。2011.11.29「香港國際電影節新聞稿」